<決勝戦 仙台育英 2―8 慶応>(23日、阪神甲子園球場)
第105回全国高等学校野球選手権記念大会は23日、阪神甲子園球場で最終日となる第14日を迎え、決勝戦で仙台育英(宮城)と慶応(神奈川)が対戦
圧巻の戦いぶりを見せた慶応が8-2で勝利し、107年ぶり2度目となる夏の甲子園優勝を飾った
仙台育英は背番号「10」の湯田統真投手、慶応は2年生左腕の鈴木佳門投手が先発
試合は初回から動きを見せる
先攻の慶応は1回表、1番・丸田湊斗君が低めの変化球をすくい上げると、打球はライトスタンドに飛び込む先頭打者本塁打
わずか5球で先制すると、さらに2死一、二塁の場面で、6番・渡辺千之亮君は風の影響を受けたポテンヒット
ラッキーな形で2点目を挙げた
さらに2回、下位打線が1死二塁のチャンスを作ると、1番・丸田君は詰まりながらもライト前へ運ぶタイムリーヒット
さらなる追加点を奪った
一方の慶応は5回、仙台育英の2番手・髙橋煌稀君の代わり端をとらえる
しかし仙台育英はその裏、4番・斎藤陽君の中安、5番・尾形樹人君の二塁打で無死二、三塁の絶好機
1死後に7番・住石孝雄君の二ゴロの間に1点を返した
さらに3回、死球と守備のミスでまたも無死二、三塁の場面
その後2死となったが、4番・斎藤陽君の打席間にワイルドピッチで三塁走者が生還
相手守備の綻びもあり、1点差に詰め寄った
2死一塁から7番・福井直睦君がレフト線を破り、一塁走者が一気に生還
さらに代打・安達英輝君の2点適時打、相手守備のミスや2番・八木陽君のタイムリーで一挙5点のビックイニングを作った
大きくリードを広げた慶応は、5回からエースの小宅雅己君に継投
1番から始まる仙台育英の強力打線を三者凡退に抑え、さらにゲームの流れを引き寄せる
後半に入った6回以降は、ともにチャンスを作るも決定打は出せず
慶応・小宅、仙台育英は髙橋、田中と繋いで得点を許さない
6点差のまま迎えた最終回、慶応・小宅君が意地を見せる仙台育英を振り切り、8-2で試合終了
慶応が悲願の全国制覇を達成した
(この記事は、ベースボールチャンネルの記事で作りました)
慶応(神奈川)が107年ぶり2度目の夏の甲子園全国制覇
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第105回全国高校選手権大会優勝でさらにその機運は高まった