将棋の第94期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第4局が18日、新潟市の「高志の宿 高島屋」で指され、藤井聡太棋聖(竜王、名人、王位、叡王、棋王、王将)が佐々木大地七段に勝利した
この結果、シリーズ成績を3勝1敗として棋聖位の防衛4連覇を達成
自身初タイトルとなった第91期(2020年度)棋聖戦五番勝負以来、敗退なしで通算獲得数を16期に伸ばした
あす19日に誕生日を迎える藤井棋聖が、20歳最後の対局で防衛4連覇を決めた
藤井棋聖の2勝、佐々木七段の1勝で迎えた第4局は、挑戦者得意の「相掛かり」の出だしに
互いに勝負所を迎えているとあり、細かな駆け引きを経て前例の無い難解な展開へと向かった
中盤戦では、互いに慎重に持ち時間を投入
相中住まいで繊細な端の折衝が行われ、佐々木七段がわずかにペースを握ったと見られていた
終盤戦で攻め合いへと発展すると、藤井棋聖がじりじりと押し戻してリードを拡大
中盤での長考を活かし、終盤に突入するとほとんど持ち時間を使わずに猛攻を仕掛けていった
佐々木七段も負けじと真っ向勝負となり、互いに技をかけあう大熱戦が繰り広げられた
最終盤では藤井棋聖にわずかに誤算があったか、佐々木七段が逆転
しかし高難度の攻めを繋ぎきれず、再び流れは藤井棋聖側へ
ここから藤井棋聖が冷静に押し切り、手に汗握る激戦を制した
この結果、藤井棋聖は自身初タイトルの棋聖位の防衛を果たし、4度目の戴冠となった
現在、藤井棋聖と佐々木七段は並行して伊藤園お~いお茶杯王位戦七番勝負を戦っている
タイトルホルダーの藤井2連勝と好発進しているが、第3局は次週の7月25・26日に北海道小樽市で予定されており、休息の時間はまだまだ先になりそうだ
七冠の一角を守った藤井棋聖だが、次なる目標の王位防衛とともに史上初の八冠獲得も視野に
残す最後のタイトル・王座は挑戦者決定戦まで駒を進めており、8月4日に運命の一戦が予定されている
藤井棋聖のとって初の王座挑戦を決めることができるか、重要対局は今後も目白押しとなっている
藤井棋聖が切り拓く新たな世界へ、胸躍る暑い夏はこれからも続く
(この記事は、ABEMA TIMESの記事で作りました)
藤井聡太棋聖が第94期棋聖戦第4局に勝ちシリーズ3勝1敗で棋聖位4連覇
七冠を維持
これでタイトル戦負けなしで通算16期
内訳は竜王2期、名人1期、王位3期、叡王3期、棋王1期、王将2期、棋聖4期
将棋タイトル全八冠独占への挑戦は続く
驚異的強さの藤井聡太7冠がどこまで強くなるのかを前最年少名人記録保持者だった谷川浩司九段が分析