逆境にあわなかった人間ほど不幸な者はいない
さて、サミュエル・スマイルズの「品性論」(訳・本田健、三笠書房)という1871年に書かれた名著については、
「今いる場所でベストを尽くせる人が幸せになる」という本田健氏の言葉を紹介しましたが、今回は、その内容について、私が衝撃を受けた部分があったので、お伝えします。
私は、こう見えても?かなりのアウトローで(何故か金持ちの家に育ったと誤解されがちです(笑))、子供の頃から、かなりの逆境を経験しながら、生きてきました。
特に、30~35歳にかけては、人生で最も逆境とも言える時期を経験し、「なぜ自分は、こんな人生を選択してしまったのだろう?」と自問自答する毎日でした。詳しいことは、以下を参照頂ければ幸いです。
☆自己紹介(崖っぷちからの生還)
http://www.just.st/index.php?tn=index&in=7251352&pan=90&pc=off
何故人生は、こんなに苦しいのだろう? 何故逆境に合わなければならないのだろう? 悩みなどなく、一生困らないだけの経済力があり、毎日楽しく気ままに暮らせたら、どんなに幸せだろう?
と毎日のように妄想していました・・・と過去形にしていますが、今も時々妄想します(笑)。
ところが、「品性論」に、こんなことが書いてあるのです(以下抜粋)。
「悲しいできごとや災いは、自分を向上させるための試練と考えよ。それは、私たちの気持ちを引き締め、節度ある考えを持たせ、軽率な態度を戒め、罪深い行動から遠ざける。
私たちは、不幸を通じてますます徳を高め知恵を働かせ、耐える心を鍛え、勝利と栄光を目指してひたすら前進しなくてはならない。
逆境にあわなかった人間ほど不幸な者はいない。
本人が良い悪いでは無く、その人は試練を受けていないからである。才能があるとか性格が良いというだけでなく、徳にあふれた行動こそ勝利の王冠にふさわしいのである」(以上「品性論」より抜粋)
如何ですか?
「逆境にあわなかった人間ほど不幸な者はいない」という言葉、とても含蓄がありませんか?
リーマンショック以降の不景気で、多くの人が今、逆境にあるかもしれません。
そんな人たちに、とても勇気を与える言葉ではないでしょうか。
私も今また、逆境にあります。10年近く続けている金融証券業界に特化したヘッドハンティング業務において、未曾有の人材供給過多になっており、成約が激減している状況です。
ヘッドハンター自身が自分の転職活動に躍起になり、さらに廃業する人も後を絶ちません。まさに逆境状態です。しかし、こうした経験を全くしない人間ほど不幸な人はいない、という訳です。
ちょっとまだ咀嚼しきれない要素も残っているので(笑)、今日から、毎日何度も「逆境に合わなかった人間ほど不幸な者はいない」と繰り返し唱え、潜在意識に落とし込もうと思います!
今いる場所でベストを尽くせる人が幸せになる
先週、3年ぶり位に井上に行ったのですが、やはり行列ができており、私も思わず並んでしまいました(笑)。
店主のおやじさんが、30年以上、お店を続けており、朝4時半~13時半という営業時間にも関わらず、いつ行っても行列が絶えません。
私が最初に井上に行ったのは、もう20年ほど前のことです。
当時、金融先物のブローカーをしていた私は、2週間ごとに夜勤当番がありました。
シカゴの取引所が閉まり仕事が一段落した朝のアフターファイブに、日本橋のオフィスからタクシーを飛ばし、食通の先輩に連れられて、時々井上までラーメンを食べに行ってました。
井上のおやじさんは、井上の看板に誇りを持って仕事をしていることが、その立ち居振る舞いや会話から、とても伝わってきます。
私は、井上に行くたびに、そのおやじさんの在り方を見て、襟を正してきます。
そこにはまさに、地道かつ楽しく誇りを持って「継続は力なり」を実践している姿、ライフワークを生きている姿があります。
並んでいるお客さんが、私と同じように、おやじさんに敬意を払っているのが、雰囲気からわかります。
敢えて言えば、高級寿司屋の威厳ある大将に、「今日のお奨めをお任せで握って頂けますか・・・?」みたいな雰囲気です。
実際に、井上のおやじさんを大将と呼ぶお客さんも少なくありません。メニューは醤油ラーメン一つだけなのですが♪
ちょうど、私が最近読んだ本で、サミュエル・スマイルズの「品性論」(三笠書房)という1871年に書かれた名著があります。
その訳者であり私の友人でもある作家の本田健氏(代表作・ユダヤ人大富豪の教え等)が、訳者の言葉として、次のようなことを書いています。(以下「品性論」より抜粋)
~「本書を読むと、人生を生きるためのシンプルな法則が浮かび上がってきます。
それは、「今いる場所でベストを尽くせる人が幸せになる」ということ。
日々の暮らしを「平凡な日常」という言葉で片付けるのではなく、その繰り返しの中で自分を磨く努力をしてこそ、人は成長できるのです。
それができたとき、世間の基準とは関係なく、自分が心底納得できる「幸せ」が訪れることでしょう。」~
築地「井上」の大将は、この「今いる場所でベストを尽くせる人が幸せになる」ということを体現していると言っても過言ではないと思います。
良かったら一度、お店を覗きに行ってみてください。ただし、13時半には閉まってしまいますので、念の為(笑)。
最近たくさん元気をもらった映像
さて早速ですが、これはある意味、お金持ちになるための本質的な在り方・姿勢、英語で言うところの " attitude " についても深いインスパイアがある映像です。
まずは是非、以下の映像を騙されたと思って(笑)、見て頂けますか?
(パケット通信放題でない方は、大変お手数ですが、このメールをPCに転送してご覧になることをお奨めします・・・その価値はある映像です)
YouTube - Nick Vujicic
如何でしたか?
ニックは、オーストラリア人の28歳の青年です。
10年ほど前、日本でも「五体不満足」(http://www.amazon.co.jp/五体不満足-乙武-洋匡/dp/4062091542)
という本が数百万部のベストセラーになり、著者の乙武さんが一躍有名になりましたが、このニックは、いわば、オーストラリア人の乙武さんという感じです。
映像の後半、日本語字幕が無くなりますが、彼はその中で
「自分は、自立して普通の人と同じように生活することを目標にしてきた。それが、今実現できて、とても幸せです。
もちろん、時々、手足が無くて、思うようにいかず、ストレスを感じることはあります。でも、それも含めて、とても充実したひとり暮らしを
満喫しています」
というようなことを話しています。
映像の中にも出てきますが、彼は、かなり大きな一軒家に、ペットの犬とともに住んでいます。しかも、プール付きです!
手足が無くても、彼はそのプールに飛び込んで泳ぐこともでき、本当に楽しそうな表情を見せます。ではなぜ、彼はそのような家に住むことができるのでしょうか?
ユーチューブで、彼の他の映像が幾つもあるのですが、それを見ると答えがわかります。
彼は、オーストラリアはもちろん、中国や欧米から、講演の依頼がたくさんあり、その仕事のおかげで、かなりのお金持ちになっているようです。日本にも、近いうちに来日するのは、間違いないと思います。
たくさんの人々に、勇気と元気を与えること、究極の在り方を示すことにより、豊かになっているのです。
彼は、別の映像で、このように語っています。
「小さいころ、朝目覚めたら、両手両足が生えてますように! と毎晩のように神に祈っていました。
そして、それが驚くことに、今叶っています。
神は、物理的には両手両足を下さりませんでした。
しかし、自分は今、世界中に講演活動で行くことができます。飛行機に乗って、どこにでも、自由に行くことができるようになりました。そうした意味で、神は、私の願いを叶えて下さったのです」
と力強く語っています。
私は、彼の映像を既に20回は見ていますが、見る度に、元気をもらっています。
何かあって、へこんだり、モチベーションが低下したときのために、この映像をブックマークし、すぐに見れるようにしてあります。
ニックの映像を見ればいつでもたちまち、「元気100倍、アンパンマン!」状態になれること請け合いです(笑)。
皆さんは、どう感じますか?
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