逆境にあわなかった人間ほど不幸な者はいない | 横浜で朝の異業種交流会・BNIを立上げ中!

逆境にあわなかった人間ほど不幸な者はいない

前回、築地のラーメン屋の名店「井上」について、お伝えしたところ、何人かのメール会員の方から反響があり、中には「30年ほど前に通っていたことを思い出し懐かしかった」との感想を頂き、嬉しい驚きでした!



さて、サミュエル・スマイルズの「品性論」(訳・本田健、三笠書房)という1871年に書かれた名著については、



「今いる場所でベストを尽くせる人が幸せになる」という本田健氏の言葉を紹介しましたが、今回は、その内容について、私が衝撃を受けた部分があったので、お伝えします。



私は、こう見えても?かなりのアウトローで(何故か金持ちの家に育ったと誤解されがちです(笑))、子供の頃から、かなりの逆境を経験しながら、生きてきました。



特に、30~35歳にかけては、人生で最も逆境とも言える時期を経験し、「なぜ自分は、こんな人生を選択してしまったのだろう?」と自問自答する毎日でした。詳しいことは、以下を参照頂ければ幸いです。



 ☆自己紹介(崖っぷちからの生還)

http://www.just.st/index.php?tn=index&in=7251352&pan=90&pc=off



何故人生は、こんなに苦しいのだろう? 何故逆境に合わなければならないのだろう? 悩みなどなく、一生困らないだけの経済力があり、毎日楽しく気ままに暮らせたら、どんなに幸せだろう? 



と毎日のように妄想していました・・・と過去形にしていますが、今も時々妄想します(笑)。



ところが、「品性論」に、こんなことが書いてあるのです(以下抜粋)。





「悲しいできごとや災いは、自分を向上させるための試練と考えよ。それは、私たちの気持ちを引き締め、節度ある考えを持たせ、軽率な態度を戒め、罪深い行動から遠ざける。



私たちは、不幸を通じてますます徳を高め知恵を働かせ、耐える心を鍛え、勝利と栄光を目指してひたすら前進しなくてはならない。



逆境にあわなかった人間ほど不幸な者はいない。



本人が良い悪いでは無く、その人は試練を受けていないからである。才能があるとか性格が良いというだけでなく、徳にあふれた行動こそ勝利の王冠にふさわしいのである」(以上「品性論」より抜粋)



如何ですか?



「逆境にあわなかった人間ほど不幸な者はいない」という言葉、とても含蓄がありませんか? 



リーマンショック以降の不景気で、多くの人が今、逆境にあるかもしれません。



そんな人たちに、とても勇気を与える言葉ではないでしょうか。



私も今また、逆境にあります。10年近く続けている金融証券業界に特化したヘッドハンティング業務において、未曾有の人材供給過多になっており、成約が激減している状況です。



ヘッドハンター自身が自分の転職活動に躍起になり、さらに廃業する人も後を絶ちません。まさに逆境状態です。しかし、こうした経験を全くしない人間ほど不幸な人はいない、という訳です。



ちょっとまだ咀嚼しきれない要素も残っているので(笑)、今日から、毎日何度も「逆境に合わなかった人間ほど不幸な者はいない」と繰り返し唱え、潜在意識に落とし込もうと思います!