9月13日、サロンが無事に7周年を迎えることができました。

サロンを4人目の子育てと思い大事に育ててきましたが、人間でいうと小学校入学してピカピカの一年生が終わり、少し慣れてきて二年生になったところでしょうか。

まさにそのような心境です。


可能であれば、10周年、15周年…と無事に迎えられるように、より健康や気力と体力維持にも気をつけて人生の学びとともに中国茶と薬膳のサロン活動に寄り添っていきたいです。


長い歴史の素晴らしい叡智である「中国茶文化&歴史」と「中医薬膳学」は、それぞれ「自然と人の調和」や「心身の養生」に基づき何千年も人々の生活や思想、芸術に至るまで支えてきた存在の一つです。


それまで全然知らなかった世界だとみなさん口を揃えておっしゃることが多いです(私も同じく)



时机成熟(機が熟す)

すべてにおいて、どのようなことでも、自分の魂の学びためにタイミングよく起こされていると思うと先の心配をしたり不安になることは必要ないと思えるようになり流れに身を任せるようになっていました。

これからも自分自身が中国茶文化や薬膳のファンでありながら携わっていけるように学びの歩みを続けながら、喜んでいただける活動をしていきたいと思っています。


写真は開業前のプレお茶会の時期 

西湖龍井茶を中投法で淹れました


2018年に東京の古民家で薬膳中国茶サロン和桃李を開業し、家族都合により2020年3月末コロナ禍にオーストラリアへ移住しました。移住して約5ヶ月後2020年9月初めにAustralian Business Number(ABN)を取得して、現在はシドニーの自宅で少人数のささやかなレッスンを続けています。

ご参加いただいた皆さまのおかげと心より感謝でいっぱいです。


「機が熟す」という事を思うと思い出す中国で古くから大切にされてきた成語に

「天时地利人和」

という孟子(公孫丑下)の言葉があります。


天の時、地の利、人の和

天のめぐりあわせ、環境の有利さ、人の心の調和)


もとは「天时不如地利 地利不如人和」

天の時の有利さも地の利には及ばず

地の利もまた人の和には及ばない


つまり孟子の考えは成功には三つのなかで「人間関係の良好さ」が一番大事だというのです。

(アインシュタインが娘に宛てた手紙に人間が無視してきた力、それは愛で、愛だけが人類を救うことができる…というのを思い出しました)


写真の中国茶器の名称は蓋と托付きの「蓋碗/がいわん」

蓋=天、本体=人、托=地を現し「天地人」の思想が込めらています


孟子は紀元前4世紀くらいの人で、孔子の100年くらいあとの儒家の思想家。人間の本性は本来善であるという性善説を唱えています。(この考え好きです)

四端(仁義礼智)は、人間に生まれつき備わっている善の芽で教育や修養によって育てて四徳が完成すると孟子は言っています。


惻隱の心(あわれみ)は仁の端なり(思いやり・慈愛)

羞悪の心(恥じ憎む)は義の端なり(正義・道理)

辞讓の心(譲り合い)は礼の端なり(礼儀・秩序)

是非の心(善悪を見分ける)は智の端なり(知恵・判断力)


人間関係の良好さには、個々の心身の修養が大切だなぁ…と、身が引き締まる思いがしました。

そして「お茶は人を善くする」ということを思い出しました。

こちらは茶文化の学びで杭州に訪れた際に、杭州市政府の元市長・孙忠焕氏からのお話です。そして日本から学びに行きました私たちに更にいただいた言葉は

寧静致遠

心をしずめていれば、遠く大きな志に到達できるというものです(諸葛孔明・誡子書)


言語を越えて、心に残る言葉を度々いただき、今も心に根付いているように思います。中国茶界では著名な姚国坤老師にも杭州に3度訪れた際に心に残るお話をしていただきました。今も「温故知新」の精神が根付いています。



中国茶第一とされる浙江省杭州の西湖龍井茶


今年の明前西湖龍井茶を淹れ、初々しい小さな茶葉が茶杯の中で舞う様子を眺め初心を振り返りました。

中国国際茶文化研究会認定・中国茶指導老師の資格試験に杭州本部に訪れ、参加者全員が無事に認定をいただきました際に磯部優子先生からいただいた言葉

燈燈無盡」を思い出し、

今後も状況に柔軟に対応しながら(靈活應對)学びの燈を絶やさずに、温故知新を大切に楽しんでいただけるお茶会を続けていきたいと思います。

日々の言動を見つめ直し、みなさんが自然に調和できるような場をさりげなく作れるように努めていきたいと新たに感じています。

難しいことですが、それでも自分自身の善の芽をゆっくり成長させていきたいです。


皆様とご一緒できる時間を心から楽しみにしております。こちらのブログもゆっくりペースですが、引き続きよろしくお願いいたします。

西湖龍井茶のパッケージ

このパッケージを開けると中袋などなく、すぐに茶葉が溢れるように現れます。浙江省にある世界遺産・西湖一帯で生産される西湖龍井茶の扁平の茶葉は初めてみたら驚きます。

四絶(しぜつ)という四つの絶品という意味の西湖龍井茶をあらわす言葉があります。

色は翡翠のように翠(みどり)鮮やかで

香りは豊かで

味は甘く

形も美しい

と評されています。


色翠・香郁・味甘・形美


龍井のお茶は明代から献上茶とされ、さらに清代に名を馳せますが、歴史は五代から宋代の茶農により栽培されていたと記録に残されて1100年以上の歴史があります。


コロナ禍の時は省を越えられず、茶摘みの人手が足りない数年があり、もともと高品質、高級茶の西湖龍井茶はさらに貴重になった年もありました。

南半球のシドニーには8月前後に新茶が届くのが通年ですが、お茶好きな方は飛行機でいち早く持ち帰って楽しまれているのではないでしょうか!

いつか、西湖龍井茶好きなお茶通の方とシドニーで出会えるでしょうか…

こちらの獅峰龍井茶は220℃近い熱さの鍋で、素手で製茶をされています。熟練の技です!

今日もおいしいお茶をありがとうございます♪