もっさん、この日は新宿へ。
新宿から新宿三丁目、その先へ足を伸ばして新宿御苑までの辺りは
「食べ歩き甲斐のある」
エリアだと思っており、もっさんも度々訪れております。
と言いつつ、新宿へは約11ヶ月ぶりのご無沙汰。
久しぶりのジュクにて、お邪魔したのはこちらでございます。
「タカノフルーツティアラ」さん。
2024年9月25日訪問。
13時35分入店。
創業、1885(明治18)年。
往時の日本鉄道品川線、新宿駅の開業と同年に産声を上げた「新宿高野」さん。
言わずと知れた贈答品用高級果物店の老舗にして、大看板です。
1926(大正15)年には、同社の飲食部門として「タカノフルーツパーラー」さんがオープン。
大正モダンを牽引し、昭和以降も日本独自のスィーツ文化の形成に大きく影響して来ました。
今回はタカノフルーツパーラーさんの姉妹店である「タカノフルーツティアラ」さんにて、人気のフルーツ食べ放題にチャレンジです。
◯ カットフルーツ食べ放題&アフタヌーンティーセット
着席すると、先ずはスタッフさんによるお料理とルールの説明があります。
簡単には、ひとりに1台ずつアスタヌーンティーセットが用意され、これとは別にカットフルーツが食べ放題。
制限時間は120分です。
もっさんは13時45分の回を予約し、入店は13時35分でした。
お料理の説明が終わったのは13時37分。
13時40分からスタートの扱いとなりました。
アフタヌーンティーセットの配膳までは少し時間が掛かりますので、フルーツを取りに行くよう促されます。
お先にサラダバーをどうぞ的なアレですね。
フルーツは専門の調理師さんおふたりが、オーダー毎にカット。
1回のオーダーにつき、4種までを指定できます。
この日のカットフルーツのラインナップは以下の通り。
・静岡県産 マスクメロン
・北海道産 赤肉メロン
・福島県産 桃
・鳥取県産 和梨
・山梨県産 ぶどう
・極早生みかん
・りんご
・スイカ
・小玉スイカ
・パイナップル
・グレープフルーツ
・ドラゴンフルーツ
・サンゴールドキウイ
・キウイフルーツ
14種全てを試したいところですが、お味見だけで時間が終わってしまいます。
故に、比較的口に入りやすいフルーツや旬の長いフルーツを避け、半数は無視する事にします。
店内は50席以上あると思いますが、かなり間引いており、ひとコマに10組20名くらいの受け付け。
カット台には常に10名前後が並んでいまおり、待ち時間は平均で8〜9分というところです。
最初の1回目と2回目がやはり長く、それぞれ12〜13分くらい並びました。
◯ カットフルーツ1皿目
・ぶどう
・マスクメロン
・赤肉メロン
・和梨
ぶどうは山梨県産。
品種を指定できず、緑ぶどう2粒・黒ぶどう2粒・赤ぶどう1粒の盛り合わせとなります。
品種はそれぞれシャインマスカット・ピオーネ・クイーンニーナでした。
ラインナップにクイーンニーナが含まれているのはアツかったですね!
素晴らしい甘さであり、香りも旨みもしっかりと感じられます。
この日のフルーツの中の白眉でした。
シャインマスカットも安定の美味しさ。
正直もっさんは、これをお目当てにフルーツティアラさんへお邪魔しました。
国産ぶどうの大発明!
ピオーネは個体によって甘かったり酸っぱかったりと大きくバラつきあり。
「新宿高野クオリティ」は感じられず、残念。
マスクメロンは静岡県産。
もっさんは普段、然程にメロンを好まないのですが、コレは美味しかった!
赤肉メロンは北海道共和町産の「らいでんメロン」。
夕張、ふらのと並ぶ「北海道三大赤肉メロン」の一角です。
甘みも香りも悪くないのですが、やや硬い。
完熟とは言い難いように感じました。
和梨は鳥取県産の二十世紀梨。
2024年にて、鳥取県での和梨栽培は120年の大還暦を迎えられるそうです。
金看板ブランド梨は、瑞々しくて実に旨し。
◯ カットフルーツ2皿目
・ぶどう
・マスクメロン
・スイカ
・桃
桃は福島県産の白桃。
8月末に公式サイトから予約した時点では、9月上旬までの提供となる旨が記載されていました。
が、今年は暑さが長引いた為か、この日9月25日にも頂く事が出来ました。
甘さ、柔らかさ共に申し分無し。
計算外ながら、嬉しいサプライズでした。
◯ アフタヌーンティーセット
2皿目を頂いて座席へ戻った時点で、アフタヌーンティーセットが配膳されていました。
因みにここまでで、既に30分が経過しています。
「アフタヌーンティー」とは謳っているものの、この月にはスコーンは含まれませんでした。
「イングリッシュ」を冠してはおりませんので、まあ良いのかしら。
◯ セイヴォリー
では作法に則り下段から頂きます。
メニューには「ライトミール」と記載されたセイヴォリーから。
◯ タマゴと胡瓜のサンドウィッチ
◯ すりおろしリンゴのミートソース 〜 ショートパスタ 〜
◯ トマトサラダ 〜 ドライレーズンソース 〜
◯ フルーツサンドウィッチ
タマゴサンドは一風変わった形状。
美味しいんですけれど、ちっと具材が少ない、少なくない?
パスタ、サラダはさりげないフルーツの存在感で個性を演出しています。
フルーツサンドは流石の出来栄え!
甘みを抑えたホイップとリーンな味わいのパンが、主役たるフルーツの良さを最大限に引き出しています。
ホイップへ僅かに塩気を加えた工夫もお見事。
懐古主義者だと言われようが何だろうが、フルーツサンドとは須くこう有るべきです。
◯ プチアソートプレート
課題はここ。
後述しますが、フルーツティアラさんのアフタヌーンティーが「あんまり豪華そうに見えない」のは、この中段に原因があると思います。
◯ ぶどうのタルト
◯ ぶどうのムース 〜 赤ぶどうのソース 〜
◯ アップルパイ
◯ ドライフルーツ バナナ&チェリー
タルトに乗せたシャインマスカット、これは丸のままひと粒ではなく、カットを入れましょうよ。
アップルパイはカットが小さ過ぎて、フィリングの食感が薄れてしまっていますね。
またタルトとパイは別物とは言え、「やや被り感」は否めないのではないでしょうか。
ドライフルーツは敢えてココットに入れない方が、見栄えが良いように思います。
全体的にどのお料理も、もうひと工夫欲しいところです。
◯ デザートプレート
「タカノフルーツティアラ」のロゴは抹茶の生チョコレートソース。
かなーり甘く、「ティアラ」だけ削り取って食べました。
◯ レアチーズケーキ 〜 レーズンクリームソース 〜
◯ ぶどうのグラスデザート
ケーキはいくら何でもスポンジ率が高過ぎて、レアチーズと呼ぶには苦しかろうて。
グラスデザートは見栄えもしっかりしていますし、お味も良かったです。
◯ カットフルーツ4皿目
・ぶどう
・マスクメロン
・ドラゴンフルーツ
・桃
ドラゴンフルーツをこのように単品で頂くのは初めてだったのですが、全然味がしない……。
他のフルーツと一緒か、或いはフルーツソースがあって然るべき食材なのかしら?
◯ 自家製ぶどうシャーベットのミニパフェ
15時以降はカットフルーツに加えて、ミニパフェもオーダー出来るようになります。
シャーベットはそれなりのお味でしたが、コレを目的に午後の予約を取りたいか? と言われると、別にそこまででも無いなあというクオリティでした。
◯ カットフルーツ6皿目
・マスクメロン
・赤肉メロン
・桃
・和梨
◯ カットフルーツ3、5、7皿目
・ぶどう
・マスクメロン
・桃
・和梨
お食事自体は、ほぼ事前に仕入れた情報通りの内容。
故に、アフターヌーンティーを平らげつつ時間いっぱいの滞在ですと、カットフルーツは最大で8回くらいが限界になるのではと予想しておりました。
結果、フルーツは7皿+ミニパフェひとつを頂き、滞在115分にてお会計をしてフィニッシュ。
カットフルーツ待機列での並びは、トータルで62分でした。
今回頂いたフルーツにランク付けをするならば
優:マスクメロン、桃、和梨、クイーンニーナ、シャインマスカット
良:赤肉メロン
可:ピオーネ
不可:スイカ、ドラゴンフルーツ
といったところです。
コーヒーと紅茶がファミレス的なドリンクバーである事、テーブルや椅子が安っぽい事らも含めて全体を評価するならば
「やや、期待はずれ」
という評価に落ち着きました。
良い点はあるのですが、マイナスもそれなりに多し。
ご馳走様でした。