もっさん、この日は新橋へ。

JRを新橋駅で降りるのも、1年8ヶ月振りのご無沙汰でした。

今回もっさんがお邪魔しますのはお寿司屋さん。
但し、今までに無いパターンのお店でした。



「みこ寿司 (みこずし)」さん。
2024年5月30日訪問。
11時59分入店。

飲食店4店と整体院を擁する「みこグループ」の1号店がみこ寿司さんです。
運営は寿司バンク社。
もっさんは年明けに「銀座のみこ寿司」さんにて、寿司食べ放題にチャレンジして参りました。

異常なコスパを誇る銀座店さんは2ヶ月先の予約が瞬殺される「事実上の完全予約制」でしたが、新橋の本店さんは端っから完全予約制。
かつ、住所非公開というお店です。
もっさんもこれ迄に完全予約制のお店へは何度か足を運びましたが、住所非公開の飲食店さんは初めてですね。

みこ寿司本店さんはひとコマ90分制。
ランチは12時と14時の2回転。
ディナーは17時と19時の2回転で、金曜・土曜のみ21時枠があります。

予約枠は月初1日に翌月分を解放。
人気なのは矢張り12時と19時枠。
14時と17時枠は、そこそこ空きが目立つ印象です。

お店はカウンターのみ7席。
故にソロならば、当日朝でも席を取れる割合が高いです。
これが2名以上で12時枠・19時枠を狙うのであれば、訪問の3週間より前迄に予約がひとつの目安になりましょうか。

◯ 本日のランチ:ひと通り+お好み

ランチ1周目の全員が着席すると、職人さんからひと言。

食パンマン「今日は突発的に、キャンペーン特価のネタがありまして」

ほほう? 何じゃろう?

食パンマン「雲丹をおひとり様5貫まで、100円で提供させて頂きます」

おん?
回転寿司みたいな事を言い出しましたぞ?
それはアレですかね、ベトナム産の雲丹か何かでしょうかね?

食パンマン「雲丹はこちらになります」



⁡えっ。



えっ?



ええ??



ええええ!?

これ全部、北海道産!?!?
しかも、「小川水産」さんや「羽立水産」さんといった、もっさんですら知っている有名ブランドも入っていますぞ!



実はこの日の早朝、寿司バンク社の中村社長からInstagramにて告知があったようです。
もっさんを含め、周囲のお客さんの殆どはこの件を知らず。
嬉し過ぎるサプライズに、店内は拍手と歓声に包まれていました。

食パンマン「皆さん、雲丹食べ比べになさいますか?」

はい (元気)!!!
そら (全員が) そう (雲丹5貫からスタート) よ。




これ全部で3,000円です(白目)。
◯ ウニパラダイス



という訳で、お寿司は北海道産雲丹 5種食べ比べからスタート。

⁡ネームヴァリューっちゅーのもありますでしょうが、矢張り真ん中の小川の雲丹、左端の羽立の雲丹はひと味違いましたね。

◯ そでいか



ここからは1貫ずつの提供。
みこ寿司さんでは8貫セット・10貫セットといった「おきまり」の用意は無く、基本は「おこのみ」でのオーダーとなります。

お店おススメのオーダーは、メニューにあるお寿司を1貫ずつ頂く「ひと通り」。
もっさんもそちらをお願いしました。



女性を含め殆どのお客さんは「ひと通り」 でのオーダー。
それにお酒を楽しんでいました。
みなさん、昼から結構ガンガン行ってましたね!
もっさんはお茶をお願いします(歯軋り)。




そでいかは塩と酢橘でサッパリと。
濃厚な雲丹を頂いた後ですが、胃袋が自然とエンジンをかけ直す美味しさ。

◯ 真鯛




鯛は湯霜に掛け、皮目のディティールを活かしています。
熟成により旨みもバッチリ。
これはお代わり候補やな、チェックしとかな (いそいそ)!

◯ 赤貝




みこ寿司さんのお寿司の価格はシンプルに4段階。
赤貝は雲丹と並ぶ最高級ネタ。
包丁仕事の念の入れようが、コリコリとした食感を更に引き立てています。

◯ 鯵




こちらも見事な仕事の入れよう。
葱と生姜の香りが程よく効いています。
◯ かんぱち




かんぱちはもっさんの大好物です。
やや強めに乗せたお塩の加減が絶妙。

◯ 本まぐろ赤身
◯ 本まぐろ中トロ






鮪は長崎県の水揚げ。
赤身、中トロ共に素晴らしいパフォーマンスでした。

◯ 甘えび

みこ寿司さんのレギュラー寿司ネタには白えびがあるのですが、今年は富山産の白えびが記録的な不漁だそうですね。




代打で出て参りましたのは甘えび。
もっさんの大好物ですので嬉しみ。
しっかりと大きめの個体を、3本付けとは豪勢ですね!
この日の白眉その1でした。

◯ 〆さば



キラっと光る皮目から見て取れる脂の乗りの良さ。
〆具合も完璧でした。
◯ いくら



濃厚ないくらには、柚子皮を削りかけてさっぱりと。
が、この手法はやや好みが分かれるのでしょうかね?
今度何処かで機会があれば、柚子の有り無しの食べ比べをしてみたいと思っております。

◯ 車海老




姿勢良く、発色良く、味良く。
素晴らしい仕事です。

◯ 帆立



帆立は軽く炙って磯部焼き風に。
香ばしさがお餅のそれを想起させる、技ありのデザインです。

◯ 煮穴子




穴子は皮目を全て剥がしてあります。
他所では見た事の無い、みこ寿司さん独特の仕立てです。
このネタのみ、温かなシャリに切り替えての握りでした。
◯ とろ手巻き




細切りの沢庵を仕込んだトロたく巻き。
トロは何気に2種類を用いています。

◯ 納豆手巻き



納豆には海苔の佃煮を合わせてありました。
子供の頃に好きだった食べ方です!
お寿司屋さんでコレを頂くのは初めてでした。

手巻き2種にて、この日のメニューに記載されていたお寿司のひと通りが終了。
時間はここ迄で約1時間。
雲丹を除いて14貫+1品、雲丹を含めて20種のラインナップでした。

◯ ひも雲丹



もっさんを含めひと通りを選択したお客さんに、お店よりひと品がサービスで振る舞われます。
赤貝の紐と雲丹の細巻きです。

周囲のお客さんは殆ど、この後にしじみ汁で〆てお会計。
もっさんはターンエンドを選択せず、追加を握って頂きます。

職人さんにメニューに乗せていないネタの有無をお伺いしたところ、雲丹を含む5種の用意があるとの事。
それを全部頂きましょう。

◯ 北寄貝




北寄貝は大ぶりな個体。
軽く炙りを入れる事で、貝類ならではの強い旨味と甘みを引き出しています。
この日の白眉その2でした。

◯ 鰯




包丁仕事の美事さにうっとりします。
舌触りも最高です。

◯ ウニパラダイス






追加の雲丹は北方四島産、宮城県産、北海道産が1種ずつ。




ミョウバン無しの雲丹は、余りお寿司屋さんでは使われないように思います。
また雰囲気が違って良いですなあ。

ここからはお代わりゾーン。
時間いっぱい握って頂きます。

◯ 赤貝



◯ 北寄貝



◯ 帆立



◯ 真鯛



◯ 鯵



◯ 鰯



◯ 本まぐろ中トロ
◯ 同 炙り





◯ 甘えび



◯ ウニパラダイス

入店後80分、13時20分でラストオーダー。
この日に頂いた雲丹8種のうち、特に美味しかった3種をセレクト。





出て参りましたのは4貫。
お間違いかしら? と思いましたら、

食パンマン「沢山召し上がって頂いたので」

と、1貫はお店からのサービスでした。
アリシャス!!

◯ しじみお椀


しじみのお出汁に癒されて、お食事は終了。
トータル36貫+2品+1杯でした。
いやあ、満足まんぞく。





みこ寿司本店さんが用いるネタは銀座店さんと同じだそうですので、好みやシチュエーションに合わせてお店を選ぶのが良いかなと。

無論、銀座店さんのランチ食べ放題は熾烈な予約戦争を勝ち抜かねばなりませんが。
その点では、本店さんの方がカジュアルとも言えますね。
ご馳走様でした。