高円寺にて美味しいスパイスカレーを頂いたもっさん。
お次は北口から南口へと向かいます。

2軒目のお店は高円寺駅から南へ伸びる「高南通り」を歩けばすぐに着ける位置です。
が、いっぽん右手の「高円寺パル商店街」へ寄り道。
北口に負けじと南口も、歩き甲斐がありそうなエリアです。

いずれ、高円寺駅からパル商店街、新高円寺通りを抜けて新高円寺駅まで縦断してみたいと思いますが、今回は一旦断念。
歩き回ってお腹が減りましたので、ガッツリ系なお食事を頂きます。





「肉汁饂飩屋 とこ井 高円寺本店 (にくじるうどんや とこい こうえんじほんてん)」さん。
2023年8月3日訪問。
12時17分入店。



ここ高円寺に本店を、コクーンシティ内にも支店を持つ武蔵野うどんの専門店「とこ井」さん。
その独特なフォルムを持つうどんには、以前から注目しておりました。

◯本日のランチ:とこ井スペシャル、中盛り、極太きんぴら
とこ井さんのおうどんは、太さを極太麺・細麺から、温度を冷盛り・熱盛りから選択可。
混雑時は備え付けのマーカーで印を付けてからカウンターへ置くシステムのようですが、今回はスタッフさんが直接お好みオーダーを聞いて下さいました。
「湯だめ」など、他にもオプションはいくつか存在しますが、今回は恐らく最もスタンダードと思われる「太麺・冷盛り」をチョイスしています。



たっぷり10分程待って、登場のスペシャルうどん。
お店の名を冠したスペシャルは、ノーマルの肉汁うどんから「肉ダブル増し+油揚げ増し+生玉子入り」です。
いやっふー、こいつは美味そうですね!


うどんは極太の平打ちの手打ち麺。
色味はやや黄色がかっており、全粒粉を用いた仕立てのようです。
武蔵野うどん = 切り口の丸めなうどんというイメージでしたが、こちらはきしめんライクな四角い切り口が実に特徴的です。

埼玉県出身の友人、はぐれメタル(仮名)さんに拠ると、やはりこの形状は珍しいとのこと。
とこ井さんでは「極太麺とひもかわうどんの合い盛り」を選択する事も出来ますので、群馬県のひもかわうどんから影響を受けているものと思われます。



取り敢えず一本を啜……啜れねぇ!
一本一本が重たいので、折りたたむようにして持ち上げます。
うどんはガチガチな硬さ!
公式サイトでは「ゴリゴリモチモチしたこしの強いうどん」と紹介されています。
讃岐うどんでも、ここまで硬いうどんは殆ど有りません。
平打ちも相俟って、実にエッジの効いた食感です。


つけ汁は甘めの塩っぱめ。
良い意味での田舎感が溢れ出たテイストです。
キレのある魚介出汁に豚の旨みが加わり、美味しさにキレと膨よかさを兼ね備えています。


但し。
これはうどんが硬いゆえか、表面が滑らかな所為か?
つけ汁のリフトが不足しているように感じました。
⁡⁡
結論としては、つけ汁へうどんを3本一気に放り込み、先に入れた方からローテーションで食べる方式を採りました。
所謂「つけ麺」スタイルとしてはやや邪道寄りかと思いますが、やっぱりうどんにはおつゆの旨みが染みていた方が美味しいもんね。


豚肉はブランド豚の「石上極豚」。
オーダー後スタッフさんがお鍋に出汁を張り、ほぐすように煮込んでいました。
加熱時間は結構長かったように思いますが、しっとりと柔らかな食感。
上品かつ強い旨みのある豚さんです。


半分ほど平らげたら、卵に箸を入れてザクっとひと回し。
この味変もキマってます!



武蔵野うどんでは、ごぼうのきんぴらも太いのが普通なんですって。
マジで?
これ半分に割っただけじゃん!
きんぴらはうどんのつけ汁と同じく、甘め濃いめの味わい。
つけ汁に入れて、更に甘さを出すのもおススメだそう。
それは面白い、是非そうさせて貰いましょう。

卵黄の甘さとコクに、きんぴらの煮汁の甘さが加わって一層パンチのある味わいに。
ガシガシと平らげてフィニッシュでございます。


最後は蕎麦湯割りならぬうどん湯割りでつけ汁も完飲。
おつゆも具材も沢山なので、450gの中盛りではなく、650gの大盛りにしたら良かったなあと。



すこ〜〜し食べ難さはありますが、凄く美味しい武蔵野うどん。
「ここにしか無い味」を求める向きにはおススメです。
ご馳走様でした。