あんたは払うよ、権藤さん。の真意 -74ページ目

あんたは払うよ、権藤さん。の真意

ご来場いただきまして誠にありがとうございます。「その1」などと付してある記事は続き物になっていますので、数字の若い順にご一読いただけると幸いです、としていたのですが、最近、数字入れ忘れてました。ごめんなさい。では、そろそろ開演です。Oh, yeah! Play it loud!

やれやれ。こんなところで。

君だよね?名前と学校と出身地。

どうしよう。「友達になる」をポチっとするわけ?

友達な訳ないだろ~僕はずーっと恋人みたいなもんだと思ってたんだから。今更友達になんかなれないよ。

あんな形で終わってしまってしまったのは仕方ないさ。インターネットもケータイ電話もなかったんだから。

どうしよう。ポチっとしようかな?

でも、写真無しだと、「私、同姓同名の人、三人知ってるの。誰かしら?」なーんて思われちゃったりして。

やはり写真だ、写真なんだ!

しかし今日、運転免許の更新に行って、写真撮るときに係の人に「お嬢さん、山崎努さんみたいに撮ってください。」ってお願いしたら、「無理ですね、特に鼻の形が致命的に違います」って言われちゃったしな...

いや、鼻の形なんかどうでもいい。君にわかってもらう方が大事だからね!

写真載せるぞー。ほら、やってみりゃあ簡単だよ。

君がここにいると知っていれば、去年、ナニワ・サリバン・ショー~感度サイコー!!!~も君と観に行けたのに...

でも、今でも君と一緒にいるところを見られちゃまずい?

そんな経緯で今、友達を探してるところなんだよ、僕は。

可愛い後輩の言っていた通り、やってる奴いないな~まあ予想はしていたけどね。

おっと、可愛い後輩くん、私は昔ふられた女を探すつもりなんか全く無いから心配する必要ないぜ。あ、心配してないのね?

前の会社の輩は期待できないな。家に帰ってPCに電源入れる気力も無いだろ。それに用があれば電話すれば済むしな~。いかん、これでは数年前のミスター・リッケンバッカー4001ではないか!?

あれ!?こんなところにあくびちゃんがいる!

ボーズのトランジスタ・ラジオのアンテナが君の局が流すナンバーをキャッチしてるよ。内ポケットには入らないけどね。

花粉症大変そうだけど、君がマスクの跡で怪物くんになろうが、星飛雄馬になろうが、ナルトになろうが僕は気にしないぜ。

当時は存在しなかったカラオケ・ボックスに行こうよ。もちろん、お約束でしょ、「ずっと好きだったんだぜ~」って歌うからさっ!

嫌だな~もぅ~、君以外の女性の前で歌ったことなんてあるわけ無いじゃん!

「今やネットに顔写真なんてのは、言ってみれば「文化」なんですよ」と歓楽街の楽器店の主は続けた。

「そうは言ってもさ~、この人達はかっこいいステージの写真とかあるじゃん。次のライブとかの告知だってあるし。俺なんか昨年、バンドのドラマーが亡くなってさ...カラオケボックスでタンバリン持ってる写真なんか載せたくないよ。俺はそもそも可愛い後輩のお願いでやるんだしさ、載せなくていいや、写真は。」

繁盛している楽器店だ。左程長話をしたわけでもないのに、店の外には店主を待つお客さんの行列ができている。

いいかい若者たち、楽器屋は商品を買いに来るところなんだよ、と思いながら私はアーニー・ボール10-46を購入して店を出た。

そこには私の既知の方々が複数存在していた。

まず、この方は、プロの腕前であらせられる、と私は思っている、学生街の楽器店の主。

しかし、歓楽街の楽器店と学生街の楽器店じゃ、偉い違いだな。言ってみりゃ、向こうはガロだよ。近くに喫茶店もあったし。

ん?この青年は、いつの間にか使用ベースをリッケンバッカーからフェンダーに換えたバンドマン。

だが、この青年はいつぞや私が「仕事で電子メールやらないの?」と聞いたら、「え?電話の方が早いじゃないですか」などと即答していた筈。

なんて立派になったんだ。そうなんだ。

やはりボブ・ディランの言う通りだ。

ありがとうミスター4001。僕もやってみるよ。

SNS登録前後、私はある男を尋ねたんだ。すぐ近くの歓楽街で楽器店を開いている男だ。

彼は以前、著名な楽器屋で働いて(いたように見える)いて、その頃から色々とお世話になっている。私が彼のお役に立てるのは、今や簿記の仕訳がわからないときとか、確定申告のときしか無いがね。

彼に「SNSやってる?」と唐突に聞くと、彼は「やってますよ」と泰然と答えた。

彼は続けた。「まあ別にホントの顔写真を載せる必要は無いんですよ。僕だってほら。」

うむ。確かに君を知らない人が君の写真を見たら、変わった顔の人だな~と思うだろうな。

「それでですね、知っている人を探して、友達になる、ってポチっと押せば...」

おお...