あんたは払うよ、権藤さん。の真意 -5ページ目

あんたは払うよ、権藤さん。の真意

ご来場いただきまして誠にありがとうございます。「その1」などと付してある記事は続き物になっていますので、数字の若い順にご一読いただけると幸いです、としていたのですが、最近、数字入れ忘れてました。ごめんなさい。では、そろそろ開演です。Oh, yeah! Play it loud!

会の途中で行われた個々の挨拶で、K林はこう語っていた。

1.独身です。結婚は一度もしませんでした。これからもしません。

2.職業は転々と変え、一時は気を病んだ時期もありました。

3.今は元気です。今が一番いいと思っています。皆さんもいつまでもお元気で。

 

そして、ここからが、お待たせしました、後日、F江から直接聞いた話である。

 

生々しさを引き立てるために、ここは会話形式を主体で記載しよう。

 

F 「権藤(以下:G)さ~この前の同窓会で中三でK林の組だった人に聞いたんだけど...K林って高校生の時、Q子のこと好きだったんだって...」

G 「え~!?初耳!!俺だけだと思ってたのに~!」

F 「それがさ~ただの好き、じゃなくて、好きすぎたらしいんだよね~」

G 「なんだよ、それ?(「俺の方が彼女を好きに決まってるじゃん!」という心の声)」

F 「まず、Q子と同じ髪型にしたんだって。ほら、Q子ってずっとボブだったじゃん?だからK林も高校生の時、ボブにしたんだって」

 

私は、高校生の時のQ子の髪型に特に記憶がなかった。

聖子ちゃんカットでなかったことは確かだ。

彼女はそういう低脳な人ではない。

 

G 「ボブってどんなの?」

F 「この前のK林の髪型だよ」

G 「ああ、出来損ないのビートルズみたいな?」

F 「そう。だって、未だにボブにしてるってことは、未だに好きだ、っていうことでしょ!?」

G 「ふ~ん。でも髪型同じにするなんて、ちょっとキモくねえか?」

<続く>

 

と、ここで、後日談に入る前に、皆さんには人物関係を説明しておく必要がある。

推理小説を読んでいて、最後に全く登場しなかった人物が犯人とか、犯行動機についての伏線が全く語られていない、というのは反則だからな。

 

1. Q子、K林と私は、小6では同じクラスである。

 

2. 三人とも同じ中学校に行った。

 

3. しかし、中2~3ではQ子とK林は同じX組だが、私はY組だった。

中1でどうだったかは忘れた。

 

4. 私は中学校時、一度もQ子と同じクラスにはなっていない。

ちなみに部活は、K林と私は同じ運動部である。

 

5. Q子とK林は同じ高校に行った(クラスがどうだかはさすがに知らない)が、私の高校は二人とは違う。

当時、K林は生徒会長に立候補した、との話を聞いたが、真偽のほどは定かでは無い。

K林の行方は、これ以降、全く私は知らない。

 

6. Q子は高校卒業後、就職した。

就職先は誰でも知っている大企業であるが、それはここでは関係ない。

19歳の春から初夏まで、Q子と私が朝に乗る電車は一緒のことがよくあった(これは本当に偶然、本当です)。

それまでは、Q子と私が二人だけで会ったことは無い。

 

7. Q子は23歳で結婚する。

相手は高校の同級生だと聞いた。

私がQ子に告白したことは無い。

 

8. 私がQ子に最後に会ったのは、二人が23歳になる前の冬の日である(誕生日は一週間ほど私の方が早い)。

この日の出来事を書くと、「ずっと好きだった・・・300」くらいになってしまうので、書かない。

 

9. Q子は結婚後、順調に子供が生まれている。この情報源は私の妹。Q子と私の実家は近く、路上で私の妹が、子供を抱くQ子に遭遇し会話した。

 

ま、まずい。

自分で書きながら興奮してきた...

 

とにかく、私が知る人物関係は以上である。

 

N美がF江にしたひそひそ話の内容は、後日F江から聞いて知ったものであるが、同時に聞いた話がまた別にあった。

前記三作が本編だとすると、これは番外編であるが、実はこっちの方が私には衝撃を与える内容であった。

 

その会に参加した男子の中で一番変わり果てていたと思われるのは、K林だった。

肌は焼かれた後の鑞(ロウソクのロウ)で、髪型はなんとなく出来損ないの初期のビートルズみたいであった。

 

N美とH林でどっちがひどいかったか?

う~ん、N美かな?

H林は、一見して、K林だな、とわかったからな。

N美は、スターウォーズのジャバ ザ ハットだっけ?、あのピザを積み上げたような感じ、もしくはでかいモンブラン(ケーキ)が強風であおられたような感じ、になっていた。

それじゃあわかるまい。

自分の同級生がスターウォーズに出演していた、などと誰が思う?

 

以下、F江に聞いた後日談を語るためには、私の「ずっと好きだった」人の名称を確定しておく必要がある。

今までの登場人物の頭文字は、すべて本当、但し本人の名誉のためにK林を除いて、であるが、あ~しかし、彼女については頭文字を特定されてしまうのもいやだ。

ということで、Q子、にしておこう。

ふふ...どうだ?これならイマジンできまい。

<続く>

 

 

 

全く、中学生の時に好きだった、など何の意味があるのか?

今も好き、じゃなきゃ意味ないじゃん!?

 

斉藤和義氏の♪ずっと好きだったんだぜ~♪という歌が素敵なのは、

「昔好きだった人と再会したら、今でもきれいなので、つい、「ずっと好きだった」と言ってしまった」

ということでは断じてない。

「ずっと好きだった人と再会したら今もきれいだった」

からなのだ。

 

この場合の「ずっと」とは、「当時から現在までずっと」ということである。

「中学生とか高校生の時ずっと」では断じてない。

それだと、「昔好きだったんだぜ~」とか「当時好きだったんだぜ~」となってしまう。

これに何の意味があるのか?

N美は何故これで喜んでいるのか?

これ以外に生き甲斐が無いのか?

そうなんだろうな、きっと...

 

そして、「今もきれい」とは、「当時と同様にきれい」ということである。

決して「年齢の割にきれい~」とか「とっても若く見える~」とか「全然変わらない~(嘘だろ?)」などといったありふれたものでは無い。

 

しつこくてすまないが、

「今もきれいだけど、やっぱり二十歳の頃の方がきれいだよな~」

といったものでも無い。

 

「歳は取ったけど、美しさは当時と全く同じ」でなければならない。

 

言い換えれば、「いつでも今が一番きれい」という沢口靖子さん状態でなくてはならないのだっ!!

 

なんか論点がずれてきたか?

 

中学の同窓会は来年開催するとのことである。

彼女来るのかな?

彼女はきっと「沢口靖子さん状態」に違いない。

そうでなくてはならない。

万が一、万が一だが、そうでなかったら、私の「ずっと好きだった」は、その時に終焉を迎えることになる...

 

 

N美に対してひどかったのは、O川とM崎であった。

「昔は可愛かったのに、こんなになっちゃってよ~!!」

と本人を前に堂々と言っていた。

他の人は黙っていたのに...

 

N美は各テーブルを回り、最後に私の前に座るやいなや、

「ねえ、権藤!あんた、小学校の時、誰が好きだったの!?」

と藪から棒な質問をしてきた。

「教えない」と言ったか、「いない」と言ったか、私は覚えていない。

とにかく答えなかった。

 

するとN美は隣に座っているF江の耳を手で覆い、ひそひそと話し始めた。

ま、まずい!!

F]江はこの地球上で唯一、その答を知る人類であった。

 

もはや中年になってしまった頃、F江が「どうしても教えて!!!」と懇願するので、

「もしお前が他人にしゃべったら、一生口をきかない」

という条件で教えたのだ。

 

ま、まずい!!

し、しかし、F江が私を裏切る筈は無い...

N美のひそひそ話が終わると、F江はぽかんと口を開き、

「違うんじゃない...?私は知らないけど...」

と言った。

 

あ~よかった...

 

後で聞いた話だと、N美は各テーブルを回って同様の質問をして、その回答が自分であると非常にご満悦であったそうである。

加えて、N美がF江に言ったのは、私が好きだったのはT子であると言うことだった。

私が、T子の女子校の校門まで行って、告白しているのを見た、とも言っていたという。

そんな事実は、無い。

それに、そもそも、それだと高校生の時に好きだった、ということになるのでは?

加えて、T子というのは中学の同級生で、小学校は違う。

故に、小学校の時にT子を好きになるのは不可能なのだ。

つまり、N美、馬鹿、だな、お前...

<続く>