あんたは払うよ、権藤さん。の真意 -35ページ目

あんたは払うよ、権藤さん。の真意

ご来場いただきまして誠にありがとうございます。「その1」などと付してある記事は続き物になっていますので、数字の若い順にご一読いただけると幸いです、としていたのですが、最近、数字入れ忘れてました。ごめんなさい。では、そろそろ開演です。Oh, yeah! Play it loud!

ジムの更衣所で、よく見かける青年と居合わせた。

私はここにおしゃべりをするために来ているのではないので、積極的に人に話しかけることはあまりしない。

しかし、なぜか私は彼に話しかけた。

「失礼だけど、君、大学生?」。

彼は答えた。

「はい。大学3年です。」

理系だそうである。


彼は続けた。

「でも、大学、辞めようかな、と思ってて...」

ふ~ん。神妙な話になっちまったな。

「人に話すと、皆『辞めない方がいいよ』って言うんですよね」

そりゃあ、辞めた方がいい、という奴はいないだろうな。


でも何故?友達がいないの?

「はい...実は大学に行きたくなかった時期があって、それで1年留年して、また行き始めた時には既に友達のグループが色々できてて、それに入れなくなっちゃって」

なんだ、当たっちゃった。


友達、一人もいないのかね?

「二人いますけど、学科が離れた場所にあるんで、昼飯一緒に食うのにも大変なんです。留年もしちゃったしなぁ~」

なるほど。


俺は、大学辞めるな、とは言わないけど、そんなの何も問題無いじゃん。

「そうですか?」

そうだよ。


では、君は何のために大学に行ってるんだね?

「勉強するためです」

でしょ?

君は勉強するために大学に行っているのであって、友達を作るために行っているのではないわけだ。

友達は行った結果としてできるだけで。

つまり、友達がいる、いないは全く関係ない。


「そうですか?」

そうだよ。

それに、二人もいるんでしょ?そんなもんだよ。

友達ごっこをやっているよりも、友人が二人いる方がいい。

あしたのジョーを読み給え、とは言わなかったが。


留年も、全く関係ない。

たった1年だろ?

例えば君が21才だとして、1/21は結構な割合かもしれんが、私にとっては1/50だ。

1年なんて、どうってことないぞ。

つまり、君が50才になれば、同じ人間の同じ1年なのに、大したことではなくなってしまうのだ。


「そっか~」

さすが理系だ。

彼は私の論理を深く理解し切った。

ホントだぜ!ホントの話だっ!



まだ仕事中であるが、ついさっき、知り合いの男、Tから電話があった。

Tとは仕事をきっかけで知り合ったが、いろいろと話をしてみたら、なんと同じ高校の同級生であった。

Tは理系、私は文系だったので、高校時代に面識はなかった。

一学年700人くらいいたもんでね。


Tは言った。

「君と同じクラスだったS・Oくんと、今、酒飲んでるんだけど...」

ん?

同じクラス?

駄目だ、思い出せない。


「今、電話替わるからさ~」

声を聞いたら、なんとなくあいつだったかな・・・という気がしたが、確信は持てず、

「ごめん、テレビ電話で顔見たら思い出せると思うんだけど...」

と私は言った。


彼は、

「うん、俺もTから君のこと聞かれた時、ひとつだけ鮮明に憶えてることがあったんで思い出せたんだよ」

と言った。

ん?何?


「君さ~校庭のテニス・コートでテニス・ボールを...」

え?だったら俺じゃないよ。俺、学校でテニスしてないもん、と思った途端、

「テニス・ボールを野球のバットで打ってたでしょ?」

...

「花形満みたいに」

.......


俺、だ、な...

学校のテニス・コートでテニス・ボールをバットで打った記憶は全くない。

しかし、俺、だ。

恥ずかしながら。

何故、この高校には私のようなR&Rがいなかったのであろうか...


彼とは、Tを交えて、来月飲酒することになった。


歓楽街の楽器店の主人から連絡があった。

ポール・マッカートニーが来日公演をするそうである。


何を隠そう、いや隠すつもりは毛頭ないが、私が今まで行った演奏会の中で最も興奮したのは、ポールの直近(三回目)の東京ドームである。


何故三回目か。

理由は簡単で、席が、中央からやや右の前から2列目、だったからである。

券は友人に取ってもらったので、行くまで「アリーナ」ということしか知らなかった。

あ~、前にアンドレ・ザ・ジャイアントみたいな人がいませんように...と思って行ったところが、これだ。

すごい!

これがビートルズだったら、ジョン・レノンとものすごく近いぞ!!

席についた途端、あ~俺はこれからどうなっちゃうんだ!?などと心配した。


私の心配を他所に演奏は始まった。

すごい!

ドームは音が悪いと言われているが、これが二列目なのか。


公演中、一時音響の具合が悪くなった時、ポールのMartin(生ギターです)の音がはっきり聞こえた。


もちろん、公演中、何度もポールと目が合った。

何故だろう?

ふと周りを見ると、メガネをかけているのは私だけだった。

なるほど、ポールは、

「あんなとこにもジョンみたいな奴がいやがるな~」

とか思っているんだろうな、と私は合点した。

実は、コンタクトレンズにするか迷ったが、ジョン・レノンじゃないからメガネでいいや、と判断したのだが、その判断は正しかったのだ。

もっとも、友人も、

「いやぁ~ポールと何度も目があっちゃってさ~!」

と言っていたが、それについて議論する気持ちは全くない。


『バンド・オン・ザ・ラン』で私は最高潮に達した。


そして、何を思ったか、私は演奏中に後ろを振り返った。

うぉ~5万人が私を見ている(ように見える)!!

こりゃ、やってる本人は楽しいな~


最初のポールは1階スタンド、まあ、最初だし、それなりに興奮した。

いきなり映像が出たのもびっくりしたし。

2回めは東京ドームの一番上だった。

まあ、行っただけ、だった。


終わってから、なんと素晴らしいコンサートだ!今までで最高だ!と確信したが、これはひょっとして席のお陰であって、前から2列目なら、最初も2回めも演奏自体は素晴らしかったの?

ですよね。


以来、前から2列目などという席が取れるわけはなく、ドームのコンサートの場合は、行くだけ、行くだけ、と自分に言い聞かせている。


と言っても、私が読んだ本ではない。

『永遠の0』に参ってしまう前後、私は複数の友人に、

「最近、何か面白い本ある?」

と尋ねていた。


最初の女性は、『モンスター』と答えた後、

「ただし、男の人には少しグロいかも。整形の話だから」

と付け加えた。


次の女性は、『BOX!』が面白かった、と言った。


『0』を読んだ後に、ある男に聞いたら、

「『0』は読んだ。次は『海賊と呼ばれた男』を読むつもり。なお、『黄金のバンタムを破った男』も面白かった」

と言った。


すべて題名は知っていたが、著者は知らなかった。

調べてみたら、すべて『0』の人だった。

売れてるんだな~


確か『BOX!』は次女が読んでたし、長女は、

「『海賊』が文庫本になったら(安いので)買う。早く出ないかな~」

と言っていた。

すごいんだな~


もっとも、『三匹のおっさん』と答えた友人も二人いたが...


それに、

「あ?俺、物語は読まないんだ。読むのはさ~例えば『オザー・イチローの真実』とか、そんな話!」

という奴もいたな...


またしても、やれやれ、やっと金曜日だ...

しかし、この三連休は多分ほとんど仕事だな、私は...

ありがたい、ありがたい。


先週末か、長女が私に、
「これ、良いから読んで」
と言って、文庫本を差し出した。
『永遠の0』とあった。

ふ~ん。本屋でよく見かけるやつだな~
本文を読まずとも、章題で時代背景はわかった、気がした。
私には、苦手、というか読みたくない物語のいくつかの型が確実にあり、これは確実にその中のひとつであった。

あのさ~父がこういうの駄目だって知ってるだろ?
すると長女は、きっぱりとした口調で言い返した。
「これはそういう話じゃないの!いいからせめてプロローグだけでも読んでみてよっ!」
ホントに?大丈夫?

長女が私にこんなことを言うのは初めてだ。
無碍にする訳にはいくまい。
ではせめてプロローグだけ…と読み始めた。

ほんの4頁であったが、非常に魅力的な書き出しであった。
続いて読んでみたくなったが、私が苦手な話であることには変わりない。
ホントに、ホントに大丈夫?
私はもう一度念を押した。
長女は大きく頷いた。

そうか。お前を信じて読んでみよう。
嫌になったら、止めればいいし…

土日で読んだ。

凄い。
参った。
こんなの初めてだ…



そして、やれやれ、やっと金曜日だ…
既読の方には大きなお世話だが、土日に読む本を思案している人がいるかもしれないので、今日のうちに投稿したかった。
間に合った…