あんたは払うよ、権藤さん。の真意 -2ページ目

あんたは払うよ、権藤さん。の真意

ご来場いただきまして誠にありがとうございます。「その1」などと付してある記事は続き物になっていますので、数字の若い順にご一読いただけると幸いです、としていたのですが、最近、数字入れ忘れてました。ごめんなさい。では、そろそろ開演です。Oh, yeah! Play it loud!

『イマジン』については話したよね...

 

今度はビートルズの『ザ・ビートルズ』、通称ホワイト・アルバムが出る。

この前『サージェント・ペパーズ~』が出たばかりじゃん...とか思っていたら、発売日を迎えてしまった。

 

そもそも、どのくらい前か忘れちゃったけど、ビートルズのCDってリマスターされたよね?

今回のは何なの?

ジョージ・マーティンは亡くなってしまったので息子がやったとか書いてあったような気が...

ジョージ・マーティンの息子なら耳はいいんだろうな~

しかし私はジョージ・マーティンの息子ではない...

どうせ私にはわからないんだ..

.

もし、上記のように他人が気を病んでいたら、私なら、

「だったら買わなきゃいいじゃん?」

と、誠に気の利いた、正にそのものズバリの忠告をするところである。

しかし、私は当事者なのだ。

 

今回も色々種類があるようだが、私は3CDを選択することにした。

目当ては3枚目だ。

ジョージ・ハリスンの家で生ギターで演奏した、とか説明がある。

 

本編の1、2枚目、つまり本体のホワイト・アルバム自体はどうでもいい。

ガラスのタマネギを通して聴いても違いはわからん筈、だ...

 

 

 

 

昨夜、私は東京ドームにいた。

多くの方はご存じであろうが、ジョン・レノンとバンドを組んでいた人が演奏するからだ。

 

予定通りであれば、一曲目は、A Hard Day's Nightであることを私は知っていた。

これも多くの方がご存じであろうが、知らない方のために至極簡単に説明すると、最初はジョン・レノンが歌い、次にポール・マッカートニーが歌う曲である。

 

これは、私がず~っとやってほしいと願っていた曲であった。

「ポール、ジョンのところは私(を中心とする観客)が歌うから、ポールは自分のところだけ歌ってくれ~」

と、ず~っと思っていた。

 

一曲目は予定通りだった。

やったぁ~!!と胸躍ったが、思っていたほどでは無かった。

その理由を以下列挙しよう。

 

1. 一曲目を知っていたから

セットリストは知らないに限る。

ネットだかテレビだか新聞だか忘れたが、既知であった。

知らなかったら失神していたかもしれないのに。

一方、既知でありながら違う曲をやったとすれば、私の落胆は計り知れない。

メディアの功罪であろう。

 

2. ポールが歌い続けてしまったから

観客の歌い出しのために、イントロ後の、

It's been a hard day's night

まで歌うのはいいが、ポールはそのまま歌い続けてしまった。

「違う!そうじゃない!最初は俺が歌うから、君は自分のパートだけ歌ってくれえ~」

と私は心中叫び続けた。

ポールの過剰サービスと言えよう。

 

3. ジョン・レノンが歌わなかったから

ビートルズの数々の曲が名曲であるとするなら、それらを名曲たらしめているのは、その多くをジョン・レノンとポール・マッカートニーが歌っているからである。

これは説明不要であろう。

 

以上である。

 

今日も演奏はある。

今日行く人も大勢いるだろう。

「お前ひとりの感想はどうでもよい。コンサート自体はどうだったのか?」

との質問が聞こえてきそうだ。

よかったよ。

何しろ、ジョン・レノンとバンドを組んでいた人なんだ。

いいに決まってるじゃないか!

 

【追記】

サンバーストのレス・ポールは最後に登場します。

あ?要らん情報だったかな?

後悔の念に駆られ、私はジムを出た。

 

あ~あ~

足取りは重い。

 

帰宅途中、私はコンビニエンスストアに寄った。

ジムに行くとき、私は通常、財布に札は千円札一枚しか入れない。

かなり前だが、ある会員の財布からカネが抜き取られる、という事件があったことを聞いていたので。

その日は、千円札の持ち合わせが無く、やむなく五千円札一枚を入れていた。

間違いない。

何故間違いないのかは、関係ないので書かないが、とにかく間違いない。

コンビニエンスストアでは硬貨で支払った。

つまり五千円札は使っていない。

 

しかし、帰宅して、机の引き出しにしまった一万円札を収めるために財布を開けたところ、その五千円札が姿を消していた。

なんで?

五千円札入れたよね?

記憶違い?

いや、既述の通り、間違いない、のだ...

じゃあ、抜き取られたの?

え~?

 

しかし、しかしだ...

今日の練習生の中にカネを盗む人がいるとは考えたくないな...

 

ああ、そうだ...これも元プロボクサーに向かって、

「上手いですね~」

などと言ってしまった報いなのか...?

あんなこと言わなければよかった。

何で言ってしまったんだろう...

 

仕方ない。

五千円札一枚で私の人生が台無しになることは無い。

 

私は、次にX氏とやるときがあれば、必ず左で完封し、「一発も当てない」ことにしよう、と決意した。

そして、「上手いですね~」などとは絶対に言わない!

 

(注)犯人はX氏だ、と言っているのではありません。

<終わり>

程なくしてX氏は帰った。

 

私が水を飲むために脱衣所に行くと、H氏とM氏がいた。

X氏と私のマス・ボクシングを見ていたようで、

「あの人困るでしょう!?いつもああなんですよ」

「いつだったかKさんが相手したとき、同じように当てるからKさん怒っちゃって、あの人がクリンチして来たときに、投げ飛ばしちゃったんですよね~!!そしたら、あの人、逆に「これはマスでしょう?」なんて言うから、Kさんが「そんなら当てるな!!」と怒鳴ったんですよ~」

K氏は筋トレを欠かさない人である(私は全くやらないが)。

 

私はイライラして最後に一発当ててしまったこと、その後ものすごい形相でかかってこられたこと等を話した。

M氏は、

「結構ショックだったんじゃないですか?あの人、たまにしか来ないけど、来たらもっと長く居るのに今日はすぐ帰っちゃったから」

と言った後、続けた。

「それに、あの人、元プロらしいんですよね~」

えっ!?でもライセンスだけでしょう?

「いや、試合も出ていたらしいですよ。本人が言ってましたから」

え~!?まずい!

元プロに、「上手いですね~」などと言ってしまった!!

これはまずいんじゃないか?

まずいだろう?

 

私は練習場に戻り、トレーナーに、

「あの人、元プロだって聞いたんだけど...」

と質問した。

「ああ、そうらしいですね。ちゃんと試合もしていたとか...」

え~!

「それが本当なら、俺って凄くない?」

「だから~昔のプロのレベルなんてそんなもんだってことですよ」

う~む。

彼はしばしば「ボクシングの技術は年々進歩しているので、10年前の技術は今では通用しない」と言っているが、それにしても褒めて育てる、ということを知らないようだ。

 

それはそうとして、まずいこと言っちゃったな~

あ~気をつかったつもりだったのに、本当に悪いことを言ってしまった...

<続く>

仕方ない...

 

3ラウンド目の終了30秒前を知らせる鐘が鳴った後、私は、X氏が頭を振って身を沈めて左右のボディを放ってきた瞬間を狙って、X氏のテンプルに左フックを当てた。

そう、当てた。

自分で言うのも何だが、かなり強烈な...(と思う)

 

すると、なんと言うことであろう、X氏はものすごい形相をして、これまでを上回る勢いで猛然とパンチを振ってきた。

まさしくラッシュである。

もはやマス・ボクシングではない。

 

ああ、この人は興奮すると訳がわからなくなっちゃう人なんだな、と思った。

 

次のラウンドに備えて私はほぼ防御に徹し、今度は当てさせなかった。

 

やっと終了のゴングが鳴った。

やれやれ。

もう1ラウンドやるの?と思ったところで、X氏は、

「どうもありがとうございました」

と言ってリングを降りた。

拍子抜けしたが、ほっとしたのも事実である。

 

コーナーに戻って、トレーナーに、

「いや~向こうの方が上手かったわ。左で止められなかった。すまん」

と言うと、彼は、

「あの人、いつもああなっちゃうんですよね。自分だけ当てて一方的に攻撃するだけじゃ練習にならないって言ってるんだけど、全然わかっていない」

しかし、それもボクシングであることも事実である。

「それに、会長も、練習生の技量とか属性とか全くわかっていないのに、勝手にやらせるんだから...」

これは体制批判であるが、この意見に私は同意する。

 

リングを降りても、私は一発当てたことが気になっていた。

あんな無茶をする相手でも大人だ、大人だ。

友好的にしなければ...

 

そこで、私はX氏の元に行き、こう言った。

「いや~上手いですね~特に右のガードが下がらないですね...参りました」

<続く>