先日、歓楽街の楽器店の主と飲酒した。
彼は、私のブログに登場したがっており、普通はまんまとそれに乗るのも癪に障る気もするのだが、私はそれほど狭量な人間ではない。
私は彼に、最近私が興味を持っているエフェクターについて尋ねた。
楽器をやらない人もいるであろうから説明すると、エフェクターとは、(エレキ)ギターとアンプの間に繋いで、ギターの音を変える装置のことである。
「あのさ~A・Sってのが欲しいんだけど、中古で在庫ない?」
支障があるため商品面は伏したが、A・Sとは、簡単に言うと、エレキギターの音を生ギター(もしくはエレクトリック・アコースティック・ギター)の音に変える装置である。
主の答はこうであった。
「え~!?あんなの、エレアコの音しませんよ。昔は3、4個あったけど、みんな安く売っちゃったな~大体、あんなの、僕の中では、世の中の不要なエフェクターのうち、上位10位に入りますよ~」
あのねえ、俺も、本当に生ギターやエレアコの音になるなんて全く思っていない。
ただ単に、どういう風に変わるのか試してみたくて聞いているのだ。
「だったらSJ200にピックアップつければいいじゃないですか~L.R.Baggsとか」
(SJ200というのは私が所有する生ギターで、ピックアップとは、、、ああ~面倒なので、以降、わからない部分はネットで検索してくれたまえ)
以前から言っているが、私は200に手を加えるつもりはない。
それに、私が尋ねているのはそもそもそういうことではない。
何も営業活動をしない楽器店のオーナーに対して、顧客自ら「商品が欲しい」と言っているのだ。
こんな有り難いことがあろうか?
全国の楽器店に勤務する方々が、このブログの画面を拝む姿が目に浮かぶようだ。
主はまた続けた。
「だから、どんなギターだってジェフ・ベックが弾けばジェフ・ベックの音がするんですよ~」
だから、私が言っているのはそういうことではない。
しかし、上記は私が裏の信条ともしていることであった。
そう。
どんなギターでもジェフ・ベックが弾けばジェフ・ベックの音がするし、ジミヘンが弾けばジミヘンの音がするし、ジョン・レノンが弾けばジョン・レノンの音がするのだ。
言い換えればジェフ・ベックが使っているギターでもジェフ・ベックが弾かなければジェフ・ベックの音はしない、ということである。
野球に例えれば、王選手と同じバットを使っても、868本の本塁打を打てるわけではないのだ。
ジャイアント馬場がやるから32文ロケット砲であって、、、これはちょっと違うか?
まあ、いい。
「裏の信条」とは言ったが、別に秘密にしているわけではなく、そういう局面があればさらっと言う台詞である。
また、私に限らず、楽器屋さんも、ギター雑誌も、ギターを弾く人も皆、本当のところはそう思っているのではないか、と思っている。
しかし、公然と口にすることは少なく、また、その信条に100%支配されることはない。
そんなことになったら、全ての楽器店は廃業に追い込まれるであろう。
「うわ~これでジョン・レノンの音がするぞ~」と思って買う人とか、「エレアコの音になるわけがない」と思っていても買う人、がいるから成立する商売なのだ。
主のおかげで話が大きくそれてしまった。
「だ~か~ら~さ~、俺は、君の店に商品の在庫の確認をしてるだけだよ」
と、私は話を戻した。
主の結論は、以下の通りであった。
「あ~だったらSH(ネットが主力と思われる楽器屋さん)に注文すればいいじゃないですか~安いし、早いですよ~」
ひ、ひどい。
せっかく良質な顧客がわざわざ在庫確認をしてくれているのに、その商品をこき下ろした挙句、別の楽器屋で買え、とは....
この記事が投稿されたら、彼のツイッターはSHを除く全国の楽器店及びギター愛好家からの抗議で大炎上間違いなし、だ...
気の毒だが、自らまいた種だ、やむをえまい...