少年・その9 | あんたは払うよ、権藤さん。の真意

あんたは払うよ、権藤さん。の真意

ご来場いただきまして誠にありがとうございます。「その1」などと付してある記事は続き物になっていますので、数字の若い順にご一読いただけると幸いです、としていたのですが、最近、数字入れ忘れてました。ごめんなさい。では、そろそろ開演です。Oh, yeah! Play it loud!

少年は続けた。

「勉強しろ、勉強しろ、ばっかりでさ...ロックン・ロールじゃないよね!?」

うん、まあ...しかし、君のお父さんの教育方針について、私がとやかく言うことはできないな...


「権藤さんも、勉強しろ、って言うの?」

いや、言わない。

勉強する理由を聞かれたことはあった。それには私なりの回答をした。

しかし、勉強しろ、と言ったことはない、と思う。


「何故言わないの?」

それは、私が、自分の父親から「勉強しろ!」って言われるのが嫌だったからだ。

君と同じだよ。気の毒だが、私が代わってあげることはできない。

勉強しろ、と言われれば言われるほどやらなかったね。

小学生の時は塾は行かなかったけど、中学生の時はしょっちゅう親に内緒で塾休んで、自転車で遠くまで行ったりしてたな。

今思えばひどい息子だよ。全部カネかかってるんだぜ...

でもさ、子供の時はそんなことわからないんだ。

当たり前だろ?親になったことがないんだから。

だから、君もそんなことわからなくて当然だし、わかる必要もないと思うよ。

『親の気持がわからないのか!?』とかってあるだろ?

わかるわけないよ。親になったことないんだもん。


「じゃあ、権藤さんは、自分の子供の気持はわかる?」

わからない、だろうな...

「なんで?子供だったことあるでしょ?」

それはもちろん。だけど、私は、私の子供になったことはないからね...


<続く>