あんたは払うよ、権藤さん。の真意

あんたは払うよ、権藤さん。の真意

ご来場いただきまして誠にありがとうございます。「その1」などと付してある記事は続き物になっていますので、数字の若い順にご一読いただけると幸いです、としていたのですが、最近、数字入れ忘れてました。ごめんなさい。では、そろそろ開演です。Oh, yeah! Play it loud!

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最近、次女が自宅のTVに「なんとかスティック」を挿して、TVでユーチューブとかアマゾンプライムを観られるようになっている。

とはいえ、私は全く観ていない。

何者にも邪魔をされず2時間TVの前に座っている、というのはなかなか困難であるからだ。

 

ところが先日の日曜日、その困難の懸念が無い状況が訪れた。

そうだ~なんか映画観てみよう~と思い立ったところが、観たい映画がない。

困ったな~どれにしようかな~と思いながらリモコンをピコピコ押していると。「ボヘミアン・ラプソディ」が出てきた。

ああ、このまま悩んでいても仕方ないから、これ(注:映画館で観てます)にしようかな~と思ったところ、その横に映画「イエスタデイ」が表示されていた。

この映画の存在は知っていた。

確か「自分以外はビートルズを知らない世界」になってしまった、という話だ。

あ~題材としては面白そうだな~よし、これを観るぞ!

 

良かったです。

号泣しました。

既に観た人にとっては、「なんでこれで泣けるの?」という方が大半だと思うが、ある場面から号泣しました。

まあ、号泣したからいい映画、というわけじゃないけどね。

 

ある場面、というのは、「あれ?この人、シンシア(注:ジョン・レノンの最初の配偶者)なのかな?」と思ったところで、その女性からまさに抜群なセリフが発せられるところである。

結局、この人シンシア?と思ったのは私の早とちりであったのだが、勘違いしたことが功を奏したのだ。

 

あ~良かった~

もう一回観ようかな。

 

比較するものではないし、賛同は得られないだろうが言う。

「ボヘミアン・ラプソディ」より「イエスタデイ」の方が良かったな。

 

仕方ない。

私はクイーンよりビートルズ、フレディ・マーキュリーよりジョン・レノンが好きなのだ。

先日、私が以前勤めていた会社から仕事の依頼があった。

本題とは直接関係ないので詳しくは書かないが、仕事の内容は作業に着手してからも依頼人の都合で二転三転し、なかなか結論(納品)に至らなかった。

 

ようやく依頼人から連絡があったので私は、「いつまでにやればいいですか?」と尋ねた。

その回答は、

「できるだけ早くお願いします」

であった。

 

あ~!

組織人の常套文句!

こいつら、まだこんなことやってるのか?

 

このブログ若しくはゴルゴ13の読者の方々にとっては、【その様な期限は無い】ことは自明であろう。

 

「できるだけ早く」などという人に限って、自分で目一杯仕事を握っているのだ。

そのくせ、他者には「できるだけ早く」などと言うのである。

 

期限というのは、「何年何月何日何時まで」をいう。

「できるだけ早く」などという期限は無い。

 

そこで私は、

「できるだけ早く、とは、具体的にはいつまでですか?」

と聞いた。

呆れ果てることに、彼の答えは、

「いや~なるべく早く...」

であった。

 

最早、目眩を通り越して立ち眩みがする。

ん?目眩と立ち眩みはどっちが酷いんだ?まあ、いいや。

 

しかしながら、こういう問答をする依頼人は彼が初めてではない。

繰り返すが、彼らの常套文句なのだ。

 

仕方ないので、私は「できるだけ早く」仕事を終わらせ、納品に向かった。

納品の最中、彼は、

「あの~権藤さんって、もしかしてウチの会社にいた人じゃないですか?」

と聞いてきた。

私は、なんだ、知らなかったのか、と思いながら肯定した。

彼は、

「私、新入社員の時に権藤さんが講師の研修受けたんですよ!研修の内容は全く覚えてないけど、電話で話したときから「あれ?あの権藤さんじゃないかな?」と思ってました!」

 

ふ~む。

すると、それは25年ほど前のことになる。

私を覚えていてくれたことは誠に光栄のいったり来たりだが、研修内容は全く覚えていないか...

まあ、忘れてしまっていいだろう。

私はその研修で、「できるだけ早く、などという期限はありません」とは教えていない筈だから...

先日、次女(大学3年)が映画「ボヘミアン・ラプソディ」を鑑賞した。

本人はQueenをほとんど知らないそうだが、友人に誘われたと言う。

凄いな、Queen!!

ビートルズの映画、Eight days a weekだっけ、去年だったか、あったけど、比べようもないほどの盛り上がりだ。

 

Queenを知らない次女でも、映画は良かったそうで、

「いや~、しかしさ、クイーンはほとんど知らなかったけど、『ボヘミアン・ラプソディ』ってのは名曲だと思うわ~」

と感心していた。

 

その流れで次女と私がQueenについて有益な会話をしていたところ、次女の母、つまり私の配偶者が口を挟んできた。

 

母「そうよね~クイーンのメンバーの名前、フレディ・マーキュリーしか知らないけど、いい曲よね~」

 

次女「へ~、『ボヘミアン・ラプソディ』知ってるんだ~」

 

母「そりゃ知ってるわよ~」

 

次女「じゃあ歌ってみてよ」

 

母「ママ~ウウウ~」

 

ここで読者の方々は爆笑、となる筈なのだが、そうならなかったら、私の文才の至らないところである。

 

この前の土曜日、11月24日、私は長女と映画『ボヘミアン・ラプソディ』を観た。

公開から時間が経っているし、既に「2回観ました」「3回観ました」などという方も多い様なので、ネタバレを含んでいてもかまわないだろうから、書く。

 

いい作品であった。

思ってもいなかったが、涙を流してしまった。

 

涙した理由は以下の通りである。

 

私の予想通り、予想が当たるとは思っていなかったが、話は、LIVE AIDの演奏を最頂点として作られていた。

映画では、LIVE AIDの前にフレディが病気であると判明していた。

そこに私は違和感を持った。

「あれ?フレディが病気だってわかるのって、もっと後なんじゃないか?」

 

フレディは病気であることを公表した後、すぐ亡くなってしまった。

当時、ずっと隠していたんだろうな、とは思ったが、隠していたことについては何とも思わなかった。

しかし、LIVE AIDの前って、早すぎるんじゃない?違うんじゃないの?と思った。

わざと感動的な作品にするために、発病の時期を早めたのでは?

そりゃあ無いんじゃない?

 

しかしながら、この映画については、ブライアン・メイ(注:Queenのギター担当の人)とロジャー・テイラー(同ドラム担当の人)が関わっている筈である。

この二人が「これでいい」と言った筈なのだ。

すると、発病の時期については、私の勝手な思い込みで、実はこれが正しいのかもしれない。

 

また、せっかくカネを払って観に来ているんだ。

変に勘ぐって、感動なしで終わるのは損だぞ。

 

そうか、フレディの病気を知っていて、それでもあんな演奏をしたのか...

う、う、う...(泣)

 

といった次第である。

 

しかし、しかしだ。

あそこまで本人たちを真似てくれて、LIVE AIDまで素晴らしくやったのに、we will rock youとcrazy little thing called loveが抜けてる、と思うんだけど。

LIVE AIDで演奏しましたよね?

私の記憶違いかな...?

 

(表題はQueenの曲の歌詞です。一部をそのまま日本語で歌っています。念のため。)

『ホワイトアルバム』という難局を無事にしのいだ私に、社会人となり一人暮らしをしている長女から連絡があった。

 

一言、「これ行こう~」と来た後、すぐさまURLが送られてきた。

それは、映画『ボヘミアン・ラプソディ』を示すものであった。

 

知らない方のために説明すると、クイーンという英国のバンドの映画で、題名は、そのバンドの曲名である。

 

私は「そういう映画をやる」ということは知っていたが、その内容は全く知らない。

 

ふ~ん。

確か、レッド・ツェッペリンは好きじゃない、とか言ってた記憶はあるが、クイーンは好きなんだ。

 

私が最初に聴いたクイーンのLPは、中一の時、『華麗なるレース(a day at the races)』だ。

部活の帰りにいつも佐々木君が同LP収録の『somebody to love』を歌っていた。

青春だ、青春だ。

そのものズバリ、だ。

(参考までに、映画の題名曲は、『華麗なるレース』の前作のLPに入ってる。)

 

ユーチューブとかで色々観てるんだろうから、まあ知っているんだろうな~と思いながら、私は、

「Live Aidのクイーンの演奏、観たことある?」

と送った。

答えは、

「知らない。何それ?」

であった。

 

Live Aidを知らない方のために説明すると、至極簡単に言えば、英国と米国で行われた、沢山の人が出たコンサートである。

ライヴエイドって何年だっけ?

私が大学生だということは間違いない。

つまり30年以上前と言うことになる。

 

あのときのクイーンの演奏は正に圧巻、ものすごかった、ので、長女も既知であろうと思っていたが、何だよ、知らないのか...

 

私は、演奏としてはライヴエイドがピークとして描かれる映画に違いない、と勝手にそこまで想像してしまっていた。

 

ライブエイドのクイーンを観ずに映画を観るとは絶対もったいない!!筈。

 

私は、その旨を長女に説明し、ユーチューブのURL(複数出てたけど)を送った。

 

あえて申し上げるが、それに比べたら、『ボーン・トゥ・ラヴ・ユー』なんてどうでもいい。

怒る方もいるかもしれないが、私と同年代であれば同意する人が圧倒的な筈である。