こういうのを、テーマと呼ぶのか、何と呼ぶのかわからない。
数年前から、気になっている。
梨木香歩氏の小説『ピスタチオ』にその萌芽を感じた。
そこでは、木枯らしが何かを伝えてきた。
『渡り』を準備する、鳥。
『それ』を、受けてしまった愛犬。
あれは、何だったのだろう?
アフリカの不思議な世界?
でも読者である自分は、そこに別のテーマを『感じた』。
もっと根源的な、恐ろしい、というか…。
いきなり冷たい風に頬を撫でられたような、はっとする感覚。
何にもっていかれようとしているのか?
テーマが向こうから来るのを待っている。
どなたか、こういうテーマを感じたことがある人います?