『プリズマティカ』 | 物語書いてる?

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サミュエル・レイ・ディレーニ氏著『プリズマティカ』という本の中で、彼の小説作法について学んだ。読んだのは遥か昔だが、今でも、鮮明に印象に残っている。

 

彼は3つのことを書いていた。もっとも、そのうちの2つは他の作家の受け売りだそうだが。

「まず、そこにあるすべてのものを詳しく思い浮かべよ。そしてそれを書くな。

…(次に、)作品を書いている途中で行き詰ったら、一体自分の小説で何が起こったか、と問いかける。君はその小説の深いレベルまで降りて行かなくてはならない。

…(最期に、)ある素材を扱う際に、自分自身に問いかけるのだ。この素材を処理する際の最もありふれた、手垢のついた、…ほかの作家が陥った罠、…陳腐に、醜悪に、あるいは退屈にした落とし穴は何だろうかと、自分に問いかけるのだ」

 

彼は創作について、こんなことも書いている。

「創作は何層にもなった過程のように思える。…わたしが確かに知っているのは、何重かの言葉の層の下に、単語というより数に近いものの層が一つあることだ。…」

 

言葉で表現することが、難しい世界を想像してみる。

皆さんは、頭の中の、どこから言葉が湧いてくると思いますか?