白隠禅師と海辺の芸術
湯河原の駅で切符を買うところで決めた。
今日の行き先は原。
住所では沼津市に属しているので、
まだ、足を伸ばしたといっても、沼津どまりということだ。
駅の名所案内には、
この松陰寺しか書かれていなかった。
そこで、この寺を目指したのだが、
街中は、寺町の様相を示していた。
境内に入ると、
女性に、どちら様ですか?と誰何された。
熱海から来たのだが、と断って、
いろいろと教えてもらった。
4月29日に年に一度の虫干しの日があり、
沢山の書が見られるのだという。
白隠禅師の墓にお参りし、
改めて、境内のすり鉢を載せた松を見上げながら、
寺を後にした。
千本松原を抜けて、
浜に出た。
早めのおにぎりの昼食を食べ、
長く続く防波堤の道を沼津港に向けて歩いた。
遥かにかすんで見えていたが、
見えているということはたいした距離がないという、
お遍路経験から得た知識により、
暑い中を水を片手に歩いた。
しっかり右手だけ日焼けしてしまった。
途中で見つけた芸術作品。