復刻した前記事「ビバリーヒルズコップⅡ」の監督繋がりで、この映画記事を復刻する事にしました。

実は大好きだったんですよね、この映画。

(トニー・スコット監督作品の割に)前半は、話がなかなか進展しないのでヤキモキしますが、中盤すぎた辺りからジェットコースター並みの速さで怒濤のラストまで話が進みます!


ではここから↓原文&加筆記事です。


今回はデンゼル・ワシントンの魅力が詰まった作品です。


「Man on Fire」(2004年制作/邦題:「マイ・ボディーガード」)。



私の中ではデンゼル・ワシントン主演作の中で好きな映画ベスト3に入る作品です。


●データ

監督=トニー・スコット。

製作=トニー・スコット、アーノン・ミルチャン、ルーカス・フォスター。

脚本=ブライアン・ヘルゲランド

原作=A・Jクィネル「man on Fire(燃える男)」

撮影=ポール・キャメロン

音楽=ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ、リサ・ジェラ

製作費=$70,000,000

興行収入=$130,834,852


●主演

デンゼル・ワシントン、ダコタ・ファニング、クリストファー・ウォーケン、ラダ・ミッチェル、ミッキー・ローク…etc…


●簡単なあらすじ


誘拐がビジネスとして成り立つ国・メキシコ。

車部品会社を営むサミュエル・ラモスは誘拐保険延長の為に.その場しのぎで娘ピタ(ダコタ・ファニング)にボディーガードを雇わなければならなかった。

そんな中、アメリカからクリ―シー(デンゼル・ワシントン)がメキシコにいるレイバーン(クリストファー・ウォーケン)の元にやってくる。

ジョンは元米陸軍特殊部隊に所属していたが長年の任務で心に傷を負い除隊、アルコール中毒になっていた。

そんなクリ―シーにレイバーンは、サミュエル家のボディーガードの仕事を勧めるのであった。

当初、クリ―シーはピタに興味を示さず「俺は君の友達じゃない」と突き放すのだったが、次第に心を開き父親のような感情が芽生え始めるのであった。

そんなある日、学校の送迎中に誘拐グループの襲撃を受けクリ―シーは必至に応戦するも銃弾を受け重症、ピタが攫われてしまう。。。



数日後、瀕死の重傷を追い目覚めたクリ―シーに絶望的な事実が告げられる。

身代金受け渡しに失敗しピタが死んだ…というのだ。

心に傷を負いアル中になり人生のどん底にいたクリ―シーはピタと接する事でその淵から這い上がり生きる意味を見出した矢先に。


クリ―シーは誓った。


ピタを誘拐した犯人を捜し出し一人残らず血祭りにあげると。



クリーシーは、特殊部隊仕込みの手際で一人一人始末していくのだった(このあたりから気分はジェットコースター)


やがてレイバーンや女新聞記者の協力を得て、犯人グループを追い詰めるうちに”ある真実”に直面する。

当初に誘拐にピタの父が関係してるという事を。


会社不振の為、誘拐を頼み保険金を受け取るというものだ。

罪の重大さに気付いた父に、ピタの自宅でクリ―シーは銃を渡す。(父、自殺)


その後、主犯の弟を突き止め拉致した際、衝撃な事実がわかるのだった。



この後は怒濤の展開が待ち受けてます!

トニー・スコット監督作品の割に…ラストは………ハンカチ持参で観てくださいな。


●登場銃火器


デンゼル・ワシントン演じる元特殊部隊員「クリ―シー」は全編通じてGLOCKを愛用します。


最初はGLOCK 34



お次はGLOCK 17です。


前半で自殺を図りますが、不発にて生き延びます。

(この展開、「Lethal Weapon」に似てる…かも)


その不発だった9mm弾を、GLOCKに再装填しピタの父に渡します。

「君なら死ねる…かも」…と。

(クリーシーは駄目でしたが、ピタの父は天国へ)


その他、印象的だったのはカット・オフしたサイド・バイ・サイド・ショットガン。

本当にストックを切断したものでした!


怒りの治まらないクリーシーは街中でRPGもぶっ放します。




●総評

最初は心傷ついた中年男と美少女が心通わすだけのストーリーかと思っちゃいました。

(特に前半部分だけ観てたらね!)

そうしたらどーですか! この変わりようは!

(生き甲斐だった)ピタが死んだと聞いた途端、封印していた殺しのテクニックが炸裂!

復讐の鬼と化します。

口を割らす為に手段は選ばない拷問方法はホラー並みです。

余談ですが公開時の宣伝の方法が詐欺まがい(笑)。

「レオン」を引き合いにだし「恋愛」映画のように見立てPRしてました。

多分、こんな残酷シーンが多かったら不発に終わるって思った配給会社さんが映画の良い部分だけ誇張してしまったんでしょうね。


それを知らずして「恋愛」映画と勘違いして映画館に足を運んだ人は超!ビックリした事でしょう!


作品自体はトニー・スコットらしいカット割りやシーン満載で私は楽しめましたし(次作「Domino」も良く似てますよ)主演のデンゼル・ワシントン、ダコタ・ファニングの演技力は脱帽ものです。


ただ、ダボダボのスーツ姿のデイゼルさんだけはいただけない・・・(個人的な感想)



それを踏まえて今回は85点!


決して恋愛映画じゃありませんよ!お違えないように。


では♪