S・マックィーン作品の復刻版 3作品目!


↓ここから原文。


さて・・・今日からシルバー・ウィークに突入ですね!

シルバー・ウィークときたら秋!

秋ときたら・・・・・「お洒落」

って昨日、物思いにふけてたらこの映画を思い出しました。


BULLITT」(1968年製作/邦題:「ブリット」)



サンフランシスコの坂道を舞台にしたカーチェイスは現在でもカーアクションの代名詞としてもはや伝説の域です。


主演は「超」スーパースターのスティーブ・マックィーン。


ヒロインにはジャクリーン・ビセットが演じ名優ロバート・ヴォーン共演。


監督はピーター・イェーツ。


古い映画なので興行収入は不明ながら製作費は550万ドルとのこと。


●超・簡単な…あらすじ


マックィーン演じるサンフランシスコ市警察・捜査一課のフランク・ブリット刑事(警部補)がマフィア撲滅の為の重要証人の保護をチャーマース上院議員(ロバート・ヴォーン)から命じられるも一緒に任務にあたった同僚が重症を負い証人も殺されてしまう。



ブリットは証人が生きているという偽情報を流し殺し屋をおびき出し真の黒幕を見つけ出そうとするのだが・・・。




●武骨な男のお洒落


普通の刑事映画ならグレーのなんでもないスーツなんかを着ちゃったりするもんですがこの「BULLITT」のマックィーンは違いますよ!


今でも十分に通用する武骨な男らしさのあるお洒落のヒントがたくさんあります。


スーツの上に着たステンカラーのコートもそうですがやはりツィード・ジャケットの着こなしが一番じゃないでしょうか?




ブラウン系のツィード・ジャケットの下には紺のタートルネック、ボトムは細身のチャコール・パンツを履き足元は茶のスゥエードのチャッカー・ブーツ。



いやー今観ると凄く新鮮!

最近はまったく見かけなくなったジャケットを着た大人のカジュアルですが今年は真似したくなりましたよ。


ジャケットの形も今風のキツめのショート丈なものでなくトラディショナルなボックス・タイプのものが良いですね!


●カー・チェイス

もはや「伝説」化している「BULLITT」のカー・チェイス。


もともと原作ならびに初期の脚本では舞台がマンハッタン(NY)だったのをマックィーンがサンフランシスコに変更、坂道のカー・チェイスに拘った・・・とどこかのネットで見た記憶があります。


それが功を奏し伝説となった訳ですがそのシーンに大活躍し大人気となり「BULLITT」といえばこの車!と呼ばれるようになったのは名車「フォード・マスタング390GT」です。




色はハイランド・グリーンと言われる黒に近いモスグリーンで年式は1968年型。


このマスタングにはグリル内にポニーマークがありません。



追いかけられる車は同じく1968年型ダッジ・チャージャーR/T(グリルでライトが隠れてるやつね)。


余談ですが「アメリカお宝鑑定団ポーンスターズ」×「カウンティング・カーズ」の中で質屋の旦那リックがカウンツ・カスタムに超・オンボロのマスタングを持ち込みます。


大のマックィーン・ファンのリックはカウンツ・カスタムのオーナーであるダニーにこのボロいマスタングを「BULLITT」仕様にしてくれ!と置いて帰ります。



            ↓

          これが・・・

            ↓

               こーなる!


ダニーは限られた予算でやっとこさ「BULLITT」仕様を完成させリックに渡しました。


これを観た時、俺も「メチャ!欲しい!」と思いましたね。


●コルト・ダイヤモンドバック


この映画でマックイーンが愛用したのがコルト・ダイヤモンドバック(38spl)の2.5インチバレル。



同社の「PYTHON」にも似た外見を持つこの銃は22LR口径と38SPL口径が存在。





MAGNUM弾の撃てない廉価版PYTHONであるこのDiamondbackは「貧乏人のパイソン」と言われてましたね!



劇中に登場するバージョンはサービス・タイプの木製グリップ付でサファリランド社製のアップ・サイド型ショルダーホルスターに収納されてます。


白い肩部分の逆側に38spl弾が6発収納できるポーチ付。


この頃のCOLTは丁寧で仕上げが良くで廉価版とはいえ青見を帯びたスチール・ブルーは大変、綺麗です。


●総括


ストーリーはともかく男のダンディズムが際立つ名作だと思います。


車もそうだしファッションも現代に持ってきても大変に参考になる映画だと思いました。



マックィーン万歳~♪


なので点数は90点


ちなみにステイサム兄貴の同名映画がありますが同じ刑事もの以外、あちらはロンドンが舞台でまったくの別物です。


ではまた♪