できること | ちびくろさんぼのひとりごと

ちびくろさんぼのひとりごと

過去と他人は変えられない。自分と未来は変えられる。



父は老健から病院へ転院しました。


決めるしかなかった。


看護師長さん、
私と1日待つと約束したからと
母が転院を希望しても受付なかった。

約束の朝、
電話を入れました。

『よくわかりました。
わたしの甘さ、師長さんが
現実をみなさいっておっしゃってくださったこと…ありがとうございました。父は転院させます』


決めるしかなかった…


師長さん、
厳しいことを言ってごめんなさいとおっしゃいました。


老健さんの車で搬送してくれることになりました。

その前に、
コーヒーを飲ませたいと、
お願いしたけれど、もうコップを
片付けてしまったので無理ですと
言われました。

でも、
車がなかなか来なくて、
待っている時間に、師長さんが
とろみをつけたコーヒーを作って持ってきてくれたそうです。

ほとんど飲めなかった父が、
スプーンじゃなくて、
自分でコップを持ってごくごくと
飲み干したそうです。

ありがとう。ありがとうと病院の方に何度も言って、退院するんですと言ってたって…


転院先は、
以前住んでいた家の近くで、
30年前、父が倒れた時お世話になった脳外科の先生の紹介です。

紹介がなければ、受け入れては
もらえなかった。



今後の方針について…
説明があり、父が一番苦しまない
方向でお願いしました。


このままなら、
3日から1週間…


弟から連絡をもらって、
震えました。こわいです。
ほんとうにこれでいいのかな。


みんなで決めたんだよ。


側にいよう。
それしかできない。


と、思いました。


昨夜、
弟が様子を知らせに来てくれて、

老健で入らなかった点滴が、
入りにくいけど入ったって…

点滴が入れば、大丈夫だよね。
まだ、すぐじゃないよね。

お願いだから、
点滴ずっと入ってて。

コーヒー飲み干したんだから、
また食べるようになるかもしれないよね。


お願いだから。。


苦しめたくないといいながら、
元気な父でいて欲しいと願う。


ほんと、勝手だね。


午後から病院に来ています。


さんぼちゃん?って
1度笑ってくれたきりずっと寝ています。


日曜日の父とは全く違います。
なんで?
昨日も冗談言ってたって弟から
聞いたよ。
なんで?


時々、目をあけて、
また眠ってしまいます。


側いるだけで何も出来ません。


ねぇ、お父さん
もう1回、
コーヒー飲み干すところ
あたしにもみせて!!


そんなこと思いながら、
でも、
もうゆっくり休んで欲しい。
ありがとうって思ってみたり。


時々開く目をみつめて、

さんぼちゃん?って
笑ってくれないかな?

って…