いっぺんに言わないで | ちびくろさんぼのひとりごと

ちびくろさんぼのひとりごと

過去と他人は変えられない。自分と未来は変えられる。

父の病院の、
看護師長さんから電話があった。

今後について早急に決めて欲しい

と…


点滴が入らなくなったので、
今日の分で点滴をやめます。

うちでは、これ以上置いておくことが出来ません。

決めて下さい。

お嬢さん、
自宅に連れて帰るって言うけど、

ベットはどうしますか?
レンタルですか?買いますか?
ヘルパーさんのいない時、
オムツ交換出来ますか?
朝までお父さん待たせるのですか?

自宅に帰ったら1週間もたないですよ。

看取りの病院。

病院ですから、なにもしない訳には行かないんですよ。

延命治療しないって、
どこまでですか?

人工呼吸器はつけないけど、
苦しんでるお父さんみて、
酸素はどうしますか?

点滴出来なくなって、
ここに居たら、悪くなるのは
目に見えているんです。

血圧下がって、ショック状態に
なったら…
その時、助けてって言われても
遅いんですよ。


次から次に言われて、
頭に入って行きません。


あと1日だけ時間を下さい。
っていうのが精一杯でした。


ベットは?と聞かれて、
答えられない。
1週間持たないって言われて、
構いません!って言いきれない。


甘いんだよ。
って言われた気がした。

母のこと責められないや…

父の死を目の前にして、
どうしていいのかわからない。


最後に、師長さんが言った。

お父さんの為に、
お父さんが1番楽なことを
考えてください。

追い出すんじゃないです。
元気になって、またこの施設帰ってきてくれたら、
私達はプロですから、いくらでも
お世話しますから。


仕事にならない。

誰かが決められる事じゃない。

どう決めても、
エゴのような気がします。