こんにちは!棟田です。
皆さんは日常で触れるイラっとすることってありますか?
スマホでスクロールする場所にでてくる邪魔な広告や、
コンビニで毎回ポイントカードの有無を聞かれたりすることや、
子供の水筒のゴムパッキンがよくとれて水漏れすることなど、
それぞれのライフスタイルに合わせて1つや2つはあるのではないでしょうか?
私が日常で出会う、普通の方には全然伝わらないイラっとポイントはコレです。
これは我が家にある肌につける某商品の裏側の注意書きです。
かぶれたら皮膚科を受診するよう指導するのは当然のことですし、是非そうしてください。
でもこの皮膚科専門医って言葉、わかって言ってんの?と思うのです。
「専門医」という言葉は気軽に使われますが、
厳密にいえば学会認定専門医で、医療法上広告が可能な医師の専門性に関する資格としては厚生労働省によって定められた約50の学会が認定・付与するものに限定されています。
何が言いたいかというと、皮膚科(学会認定)専門医というのは5年以上の研修、論文、学会発表などを経験し、試験に合格したものだけが名乗れるもので、
ぶっちゃけて言えば、資格を取るのはすごく大変なのです。
なんとなく「皮膚科を専門としてる人にみてもらってね」というもっとふんわりとした意味合いとして「専門医」というワードを使っているとしか思えず、それって草野球とプロ野球くらい違う!と思うのです。
私は誇りと自信をもって皮膚科専門医です、と言いますし、なんとなくで使わないでほしい。
専門医制度というのは完璧な制度ではありませんが、ある程度 医師の質を保つために重要な役割を果たしていると思います。
学会認定専門医と立場が真逆になるのが、美容皮膚科医という名称です。
これは自分で美容皮膚科をやっていれば、誰でも名乗れます。
なので忌憚なく私見を言わせていただくと、自らを美容皮膚科医と名乗る方は
皮膚科専門医ではない方が多いです。
もともと内科や整形外科や麻酔科や放射線科のご出身の方が多い印象です。
この私見は、自分が皮膚科専門医だからと美容皮膚科医という名称にマウントをとってディスっているわけではありません。
そうではなくて、
誰でも、思い立ったらすぐ名乗れる名称であるが故に、玉石混合が過ぎる
ということが、この業界の難しい点だなと思うのです。
私の尊敬するドクターたちも、皮膚科以外のご出身であっても、非常に博識で、努力を惜しまず、美容皮膚科医として邁進されている方はたくさんいらっしゃいます。
ただ、楽して稼げそう、という印象から碌に勉強もせず、
当たりは良くて、
看護師さんに施術を任せて、話を聞くのはカウンセラーにまかせて、
機械を購入した業者から言われたことのヒトツ覚えで、
リスクを書いた同意書をもらって、
あまり効果がでなくても責任をとらない、
ひどいドクターがうだる程いるという悲しい現実があるのです。
美容診療で何か問題があったときにその病院を訴えたりすることは稀で、
「こんな問題が起きた」と言っても「医師は忙しいから会えない」と言われ、
スタッフに「うちの問題ではありません」と言われ、
一般皮膚科を受診される方を何人も見てきました。
こちらも詳細がわからず、原因の因果関係を断定するのは難しく、
そこまで大きな問題でなければなんとなく治ればそれで終わり。
問題があった病院にまた行きたいと思う患者さんはいません。そのため問題を起こしたドクターは、問題が起きたことすら把握せずに放置されている場合も多いと思います。
良いドクターに出会えることが、幸福な肌ライフにつながると思いますし、
素晴らしいドクターは世の中にたくさんいます。
ただ、残念ながらよろしくないドクターもいるし、それが美容皮膚科という業界の中での自浄作用が現時点ではありません。
よろしくないドクターに当たらないようにするには・・というアドバイスは角が立ちそうで難しいですね。
ただ、医師の名前もよくわからないようなバイトで回しているクリニックや、卒業年次が書いていないドクター(短すぎるから書いていない)は避けるのが無難です。
名前もわからない医師に大事な肌のオールを任せるな!と思っています。
←中島みゆきの力強いトーンでメロディにのせてください♪
私が皆さんにとって「アタリ」のドクターになれるように努力していきたいと思います!
ちょっと熱くなりすぎたので、ゆるい画像としてこの3連休に作ったクッキーを。
焦げたり、チョコが適当すぎても、できたてだと美味しい。