お父さん
わたし、本当はね・・・
かわいい、かわいいって言って
ほっぺたムギューってしてほしかったなぁ。
ヨシヨシって言って、頭なでてほしかったなぁ。
お父さんの側に駆け寄ったら
どうした?って言って抱きしめてほしかったなぁ。
わたしが一人でいたら
こっちおいでって言ってお父さんの膝に座らせてほしかったなぁ。
もっといっぱいたかいたかいしてほしかったなぁ。
もっといっぱい遊んでほしかったなぁ。
本当は
うっとうしいくらい体全体で
愛されてるを感じたかったなぁ。
でも
お父さんは口下手で
子供とどう接したらいいかわからなくて
困っていること子供ながらに感じてたから
本当に思ってること
言っちゃいけないって
全部なかったことにしてんたんだ。
子供の頃に
そんなの叶わないって全部諦めたんだ。
今の今まで気付けなかった。
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言いたいこと言えなくてガマンしてたんだね。
よくガマンしたね。
たくさんガマンしたね。
えらかったね。
がんばってきたね。
これ以上ないくらい
体壊れてしまうほどよくがんばってきたね。
今まで全然気づけなかったよ。
ごめんね。
すっと側にいてくれたんだね。
ありがとう。
ありがとう。
わたし大人になったよ。