御足、御銭(おあし)
交鈔(こうしょう)最も同音異義語が多いとされる熟語。
阿堵物
員子
銀子
楮先生
黄白
鳥目
孔方兄
楮鈔
楮券
鈔票
貨幣を意味する同義語問題について、漢検では、硬貨と紙幣それぞれを峻別していないと思われる。
つまり大雑把に対価として支払われる「マネー」としてのくくりであり、また、その熟語としての呼び名が、ある特定の時代にだけ使用されていて、それ以外で使用されなくなっていても、それを問わない。
02-② 阿堵物を貰うつもりは毛頭なかった。(準1)
あとぶつ
おかねのこと。
「島へおやるくださるにつきまして、二百文の鳥目をいただきました。」
高瀬舟・鷗外
21-② 銀子が厳重に苞裹してある。
ほうか
銀子(いんつう)
員子(いんつう)
銀子、員子(いんつう)=あとぶつ(未出)
楮先生(ちょせんせい)とは紙。
28-② 黄白=あとぶつ
22-② 鳥目=〃
阿堵物
黄白とは金銀、鳥目(ちょうもく)とは穴あき銭。阿堵物とは銭の忌避語。
晋の王衍が「アレ」といったので。
阿堵物=こうほうひん(未出)
孔方兄(こうほうひん)漢辞海には「こうほうけい」とある。
孔方
白水真人(5級、未出)
貸泉とは新の王莽が鋳造した銅貨。はじめ表面には金刀とあったが、劉氏の再興を忌み嫌って貸泉の文字に改めた。貸泉の泉を白水、貸を真人に分けたもの。
しかし、劉秀(光武帝)が白水郷から現れ、新を倒し後漢を興したので、結局は予言したことになった。
紙幣=ちょしょう(三略下2)
楮鈔
楮券
20-① 金銀楮幣が広く流通した。
ちょへい
鈔票