28-③ 淫詞を刊し麗色を談じ、目は道左の嬌姿に注ぎ腸はレンチュウの窈窕に断(た)ゆ、或いは貞節、或いは淑徳、
露伴「対髑髏」
簾中
【訳】スキャンダルをあばいて美人タレントを話題にし、目に入るのは不謹慎なセクシータレントで、こころは本妻のうつくしさへとバラバラになって、そんなこんなでポリシーもめちゃくちゃになっていってしまい…。
およそサトウにワクデキする者は、財を貪り、色を好み、福をギョウコウに利し、(三略中16)
左道
左道(サトウ、サドウ)中国の戦国時代、右を尊く正しいとしことから。
①邪道。正しくない道。
②不都合であること。不謹慎なこと。
③わすかであること。そまつなこと。
露伴は左道をもじって、道左といったか。したがって本来「とうさ」と読むべきかも知れない。