トレーナー共育をしている寺子屋ASKです。


今回は腹筋群(腹直筋・腹斜筋)の触診と評価について解説します。腹筋群は体幹の安定性を担い、姿勢維持やスポーツパフォーマンスに不可欠です。不均衡や機能低下があると、腰痛や骨盤の不安定性を引き起こすため、適切な評価とアプローチが重要です。


1. 腹筋群の解剖学的理解

腹直筋(Rectus Abdominis)

起始:恥骨結合、恥骨稜

停止:第5~7肋軟骨、剣状突起

作用体幹の屈曲

骨盤の後傾


腹斜筋(External & Internal Obliques)

外腹斜筋

・起始:第5~12肋骨外側

停止:腸骨稜、鼠径靭帯、腹直筋鞘

作用:体幹の回旋・側屈

内腹斜筋

・起始:胸腰筋膜、腸骨稜、鼠径靭帯

停止:第10~12肋骨、腹直筋鞘

作用:体幹の回旋・側屈(外腹斜筋と拮抗)


関連筋:腹横筋(深層の安定筋)、脊柱起立筋(拮抗筋)


2. 触診ポイントと評価法

触診方法

腹直筋の触診

仰向けで膝を立ててもらい、頭を軽く持ち上げる

・剣状突起から恥骨結合に向かって筋の緊張を確認

腹斜筋の触診

・外腹斜筋:側臥位で反対側への回旋時に収縮を確認

内腹斜筋:仰向けで同側への回旋時に収縮を確認


評価法

筋力評価(MMT)

・クランチテスト(腹直筋の強度評価)

・サイドブリッジテスト(腹斜筋の強度評価)

機能評価

・体幹回旋テスト(左右差の確認)

・骨盤の安定性チェック(骨盤の前後傾と筋バランス)


3. 施術方法と運動療法

筋緊張の調整とストレッチ

過緊張の場合

・腹直筋ストレッチ(コブラのポーズなど)

・側屈ストレッチ(腹斜筋のリリース)

筋力低下へのアプローチ

・レッグレイズ(腹直筋強化)

・ロシアンツイスト(腹斜筋強化)

・プランクバリエーション(全体の安定性向上)


まとめ

腹筋群は単なる体幹屈曲だけでなく、回旋・側屈・安定性に関与します。機能的な評価を通じて、筋バランスを整えることで、腰痛予防やパフォーマンス向上につなげましょう。