トレーナー共育をしている寺子屋ASKです。

今回は大殿筋(Gluteus Maximus)の触診と評価について解説します。大殿筋は股関節伸展・外旋の主動筋であり、歩行・ランニング・ジャンプなどの動作に不可欠な筋肉です。特にアスリートでは、この筋の機能低下が腰痛や膝の不安定性につながるため、正確な触診と評価が求められます。


1. 大殿筋の解剖学的理解

大殿筋は股関節の伸展・外旋を主に担い、立位保持や姿勢安定にも寄与します。

起始:腸骨後面、仙骨外側縁、尾骨

停止:大腿骨殿筋粗面、腸脛靭帯

・作用

・股関節伸展(歩行・ランニング時の推進力)

・股関節外旋(方向転換時の安定)

・股関節外転(上部線維)、内転(下部線維)


関連筋:中殿筋(股関節外転)、ハムストリングス(股関節伸展補助)


2. 触診ポイントと評価法

触診方法

伏臥位で股関節伸展を行わせ、大殿筋の収縮を確認

腸脛靭帯付近に指を当て、停止部への繋がりを触診

評価法

筋力評価(MMT)

・伏臥位で膝を90°屈曲し、股関節伸展の抵抗を加えて評価

・中殿筋の代償がないか確認

柔軟性評価

・Thomasテスト(股関節屈曲拘縮の評価)

・股関節伸展可動域テスト


3. 施術方法と運動療法

筋緊張の調整とストレッチ

過緊張の場合

フォームローラーでリリース(仙骨周囲・大転子付近)

PNFストレッチ(股関節屈曲を強調しながら緩める)

筋力低下へのアプローチ

ヒップスラスト(大殿筋の最大収縮を狙う)

クラムシェル(中殿筋・大殿筋の連携強化)


まとめ

大殿筋の機能低下は股関節の不安定性や腰痛の原因になりやすいため、適切な触診と評価が不可欠です。施術とトレーニングを組み合わせ、動作の質を向上させましょう。