トレーナー共育をしている寺子屋ASKです。


本セミナーでは、肘の屈曲や前腕の回外に関与する上腕二頭筋の触診技術と評価法について学びました。特に、肩関節や肘関節の安定性との関係を理解することで、効果的な施術やトレーニングの方向性を明確にできます。


1. 上腕二頭筋の解剖学的理解

長頭:肩甲骨の関節上結節から起始し、上腕骨の結節間溝を通過して橈骨に停止。肩関節の安定化にも関与。

短頭:肩甲骨の烏口突起から起始し、長頭とともに橈骨粗面へ停止。

主な作用:肘関節の屈曲、前腕の回外、肩関節の屈曲(特に長頭)。


2. 触診ポイントと評価法

上腕二頭筋長頭の触診

肩関節を軽度外転・外旋しながら触診。結節間溝付近での滑走性や圧痛を確認。

肩の不安定性がある場合、腱炎や損傷の可能性を考慮。

上腕二頭筋短頭の触診

烏口突起のすぐ内側を触診し、筋の硬さや緊張をチェック。

烏口腕筋との鑑別が重要。


全体の評価法

スピードテスト(肩関節90°屈曲+前腕回外+抵抗)で長頭腱の炎症を評価。

ヤーガソンテスト(肘屈曲90°+前腕回外+抵抗)で結節間溝の安定性を確認。


3. 施術方法と臨床応用

筋緊張の評価とストレッチ

過緊張がある場合:上腕二頭筋のストレッチ(肩伸展+前腕回内)で緩和。

弱化している場合:ダンベルカールやチューブエクササイズで強化。


臨床での応用

肩関節前方部の痛みの評価と改善

スポーツ動作(投球やラケットスポーツ)における肘・肩の安定性向上

肘の屈曲・回外機能を高めるリハビリ


まとめ

上腕二頭筋は肘・前腕だけでなく、肩関節の安定性にも影響を与える筋肉です。適切な触診と評価を行い、施術やトレーニングを通じて機能改善を目指そうと思いました。