以前に仕事は「納得を得ないと量と質が生まれない」というブログを上げました。
背景や裏側、目的や理由を述べないと、仕事を受ける部下や同僚は「よくわかんないけど、やらないといけない」「なんで私が、やりがいがない」などの誤解を生み、量と質も生み出すことが難しい。。。このように感じています。
今回は具体例を紹介する内容です。
【結論から】
仕事の依頼、お願い、指示は「背景や裏側」「目的や理由」をセットにしなければならない。
人は知らず知らずのうち「テイカー」として与えないのに「求めてしまう」。
常に「背景や裏側」「目的や理由」を語ることを中心に持っておくことが重要である。
【このような連絡やっていませんか??】
美容室での一件です。
とあるスタイリストがお客様からキャンセルの電話を受けました。
忙しい、土日の日中に施術の手を止めて電話対応です。
「〇〇さんに△日の△:△△〜、カットとカラーの予約をキャンセルしたい」
この連絡を受けてキャンセルの処理をしました。
忙しく仕事をして営業後〇〇さんから
「△日のお客様のキャンセルした人、誰ですか??」
このようなLINEがサロンのグループラインに届きました。
今回はこのLINEが「テイカー」だといういこと。
このような仕事をしているようでは、誤解を生じ相手に素直に、正直に仕事をしてもらえなくなります。
【もうお気付きですよね】
そうなんです。この一連では「誰ですか??」だけの連絡は最善策ではない、、、というわけです。
仮に先輩や店長、組織のトップがこのような仕事をしていると、とても危険です。
なぜならば、、、が今回の内容のポイントになります。
なぜならば、、、
目的や理由の説明が欠如しているからです。
この投げかけは、スタッフに犯人探しの印象や、当の本人には怒られるなどの「隠蔽体質」を生み出しかねません。
事実を引き出すためには、こちらから理由の説明「ギブ」が必要です。
つまり「△日のお客様のキャンセル受けた方に質問です。キャンセルの理由が知りたくて教えてくれませんか?DMを打つのに参考にしたいです。」
などの理由や背景を伝えることが重要です。
「誰ですか?」はただの犯人探しで、悪手です。自分の立場があるほど、犯人探しのイメージは強くなりスタッフは「隠蔽」するようになります。
【受け取る前に与える】
ギバーとテイカーの話です。
人は与えるから受け取ることができます。
受け取るだけでは、お互いの関係は長く続きません。
損得の話しではなく、対等に良好な関係を築くための最低限の話しです。
情報が欲しいなら、その理由や背景を語ることで「気持ちよく、引き出す」ための最低限です。
それは上司や部下や先輩後輩の間柄は関係なく、人として最低限のマナーです。
自分が与えてもいないのに、それよこせ!!は、あまりに横柄です。もはや暴力です。
【仕事の量と質を高めるのは説明】
以前にも書きましたが、仕事の結果を出すには「理由や背景」「目的やゴール」を共有して、チームや部下の「量と質」を最大化させるのがマネジメントです。
バズるような企画を考えるより目的や背景をきちんと共有して、チームや部下の量と質を高める方が「余程、成功する」と感じます。
より多くの量、高い質を周りに求めるなら「説明と納得」という『ギブ』差し出すことにより『テイク』受け取ることができます。
仕事をいかに精度を高めるかは、一緒に仕事を行う人たちへの「説明」が重要だということがわかります。
【LINEのトーク履歴から風土がわかるね】
「目的や理由」の『説明』が抜けているLINEのトーク履歴から、チームの風土が垣間見えます。
先輩や店長、組織のトップが「誰??」のような説明も無しに連絡していたら、横柄な態度をとっていますね。組織のバネはなく、成長は厳しいと感じます。
逆に、目的や背景をきちと述べていると、差し出すことができる組織ですね。どんどん成長していくと期待します。
説明もない組織は、お互いがお互いを疑い・責任は相手(他責)・人の行動を待っている。。。このような組織だと感じます。
テイカーの特徴は「待っています」。人の貴重な時間や信用を平気で奪っていきます。なんでも質問。指示されるのを待つ。
まずは、自分でやってみたけどできなかった…このような場合は導きますが、なんでも人から提供される。これは考えを改めた方がいいですね。お手伝いできません。
【まとめると】
仕事の依頼、お願い、指示は「背景や裏側」「目的や理由」をセットにしなければならない。
人は知らず知らずのうち「テイカー」として与えないのに「求めてしまう」。
常に「背景や裏側」「目的や理由」を語ることを中心に持っておくことが重要である。
「誰ですか??」のように背景や目的を伝えないで交わされるコミニュケーションは、特に注意が必要です。