お芝居の長いセリフ『長ゼリ』。
台本に初めて目を通した時に、長ゼリの量に愕然とする役者は多い。
たが心配はいらない。
外国語とか上演時間が異常に長いとかじゃないかぎり、覚えられない分量のセリフはない。
歌舞伎役者や噺家なんて見てごらん!彼らの脳には物凄く膨大なセリフが記憶されていて、それをいつだって引き出せるようになっているんだ。
一般人ならまだしも、歌舞伎役者や噺家と同じく言葉を武器の一つとして板に立つ僕ら役者も、同じ様に脳みそを働かせることで効率良く長ゼリを覚えられるはずだ。
昨夜、知り合いの若い俳優から「長いセリフがなかなか覚えられない」と言う話を聞かされ、返したメールの内容を若干改稿してログ代わりにここにUPしておく。
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自分の中でリアリティを持てない長いセリフを覚えるためには、本来は台本分析を隅から隅までやるべきだ。
だけど、時間がどうしてもない場合は、それはもう暴力的且つ機械的に強引に記憶していくしかないね。
基本的な方法としては、まず最初から最後までを何度か黙読する。
次に最初から最後まで音読する。
で、文章を幾つかの細かいブロックに分け、初めは最初の一言だけ覚える。
そして頭から少しずつセリフを増やしていく。
この時、囁きでもいいから、でもできれば大きな声で、とにかく口に出して声に出して覚えていく。
そして、何らかの感情を踏まえて覚えていく。
原稿用紙一枚分くらいのセリフなら、一晩あれば十分に覚えられる分量だよ。
ポイントはね、落ち着いてはいるけど、ある程度高めのテンションでテンポよく。
長ゼリはゆっくりやっても覚えられないよ。
多少の語尾が違ってもいいから、まずは全体的に何を言おうとしているのかと、内容の順番を大まかに覚えてしまおう。
そして、言葉の細かいニュアンスは徐々に修正を加えていく。
長ゼリと格闘しているみんなそれぞれに流儀や方法があると思うけど、僕の場合はまあこんな感じかな(笑)
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歌舞伎役者や噺家の記憶している台詞の量に比べたら、我々普通の役者が出会う台詞の量なんて屁だ。
大好きな歌の歌詞を自然に覚えてしまうようにやればいい。
そして、何かを記憶する癖を普段から身につけておくことだ。
特に若いうちにね。
何かを覚え続ける。
多くの役者がどこはかとなく若く見える秘訣かもしれない。
さ、今日はこれからシアター1010でミュージカル座の『タイムフライズ』を観劇。
超楽しみ♪
そして夕方からは『アップルツリー』の衣装合わせ。
さ、移動開始~。
