ナイト明け。
ゴミを1階に捨てに行って帰って玄関の扉を開けると、娘たちが瞳を思いっきり縦に細長くして、興味津々の眼差しでこちらを見上げてきた。
たまにゃあ外の空気を吸わせてやるかと、玄関の扉を大きく開けて外で待つ。
クンクン…
クンクンクン…。
眩しい太陽
暖かい風
地響きを立て通り過ぎるダンプ
工場から聞こえてくる機械の音
少しずつ少しずつ玄関の敷居まで近づいてくる。
一生懸命匂いを嗅いで、一生懸命空を見上げる。
、早まる心臓の鼓動が心配なくらい。
今日は何を知ったのだろうか。
世の中、知らない方が良かったこともたくさんある。
一度知ってしまったら、消すのは難しい。
一度覚えたら、忘れるのは怖い。
たぶん、人間が持つ欲望以上に強い欲望は存在しないんだろうな。
でも、一つだけちゃんと覚えて欲しい事がある。
トイレにしたウンチには、ちゃんと砂をかぶせて、お願い。
