漢字検定試験 | 渡辺やよいの楽園

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小説家であり漫画家の渡辺やよい。
小説とエッセイを書き、レディコミを描き、母であり、妻であり、社長でもある大忙しの著者の日常を描いた身辺雑記をお楽しみください。

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 昨日は、息子と蒲田まで漢字検定試験を受けに行った。
 
 そもそもは、息子が非常に漢字の成績が良くないので、なにか目的があれば勉強するだろうと、漢字検定をすすめたのだ。
 そのさい、子どもの尻ばかり叩くより一緒に勉強した方が息子もやる気になるだろうと、私まで試験勉強をするはめになったというわけだ。
 ただでさえ忙しいところにこのうえ漢字の勉強。
 頭がすっかり固くなっていて、知っているはずの漢字も思い出せず四苦八苦、ましてや部首などというしろものは、普段だって意識にさえ上らないのに、「したごごろ」だの「すでのつくり」など覚えられないっての。
 私は一応中学卒業程度で習う漢字が範囲の3級、息子は小学5年生程度の6級を受けることにした。
 問題集を購入し、毎日励まし合いながら勉強した。

 そして、昨日。
 遠い蒲田まで寒風に吹きさらされながら会場に赴く。
 

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 子どもや若い人が多いが、老若男女取り混ぜて大勢の人が来ている。
 私の試験時間の方が先だ。
 
 試験なんて、介護士の資格を取った時以来だ。
 少し緊張する。
 試験が開始されても、まだ胸がどきどきしているが、問題そのものはわりとよくわかり、とりあえず全問回答出来た。しかし、自分の悪筆には我ながらあきれることで、はねやはらいがいいかげんだと採点されないというので、あちこち書き直す。

 次の息子の試験の間、蒲田のゲーセンで遊ぶ不良母。
 自分はいわばおつきあいだから、本命の息子にこそ頑張って欲しいと祈る。

 試験が終わって出て来た息子は「赤飯って漢字が書けなかった」とぼやく。
「毎日食べているご飯の文字くらい覚えておけよ」と、叱る私。
「お母さんは完璧だったよ」と、いばると
「でも3級の合格率って50%だよ」と、息子に言われ、とたんに自信をなくすのであった。
 
 帰り道、ごくろうさん慰労会と、また二人でゲーセンで遊んでしまった。
 ともあれ試験は終わった。
 40日後の合否連絡を待つのみである。

 しかし、今回勉強してみて、日本人とはなんて豊富な文字を駆使して生きていることよ、と感心しきり。
 もし3級が受かったら、次は2級に挑戦しようかな、と密かに思う私である。
 もちろん、息子にも続けて上の級を目指させたいのが本音であるが。



 

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 意外に、細々とでも読み継がれているらしい。
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10月18日放送のNHK週刊ブックレビューにて
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ありがとうございます。

 「ピーター・ノースの祝福」の書評を
11月号月刊「ヒューマンライツ」にて冠野文さんにいただきました。



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