私の本 | 渡辺やよいの楽園

渡辺やよいの楽園

小説家であり漫画家の渡辺やよい。
小説とエッセイを書き、レディコミを描き、母であり、妻であり、社長でもある大忙しの著者の日常を描いた身辺雑記をお楽しみください。

これは、私が12才の時に、10才頃から書き貯めていた童話を父が見つけて、小学校の卒業記念に、自費出版してくれたものだ。
実家が印刷屋だったので、当時、タイプ印刷で父が校正して、300部くらい刷って、クラスメートなどあちこちに贈呈した。
が、自分の手許には散逸して1冊も残っていない。
「訂正用」と表紙に書いているとおり、校正前の見本刷り。挿し絵も自分で書いた。

お小遣いで買ったコクヨのノートに、いくつもの物語を100冊くらい書いた。
ものを書く喜びは、当時から充分知っていたのだ。
そして、その苦しみも。