ああ、雛祭りだっていうのに我が家のお雛様は無惨なことに。
お内裏様の首ちょんぱっ
このお雛様は、私の父方の和裁をしていた祖母が作ってくれたものだ。もうかれこれ40年も前、世界でただひとつだけのオリジナルなお雛様だった。
それを娘のためにもらい受けて我が家に飾っていたのだが、ある日、息子とその悪ガキどもが我が家でかくれんぼをして、納戸に忍び込んだ誰かが、しまっておいたお雛様の箱を踏んづけてしまったのだ。
そしてこんなことに……
見つけたときは泣けてしまった。あまりに無残。子供のしたこととて、怒っても後の祭り。誰が壊したかも不明。
しかし、世の中には日本人形を修理してくれるところがあるのだ。
もっかお雛様たちは修理とメンテナンスに、日本人形制作者のところに行っている。
3ヶ月から半年かかるという。
来年、きれいに復活させて、飾ってあげたい。
だから、今年はうちはお雛様がない。