ワタミでは、北海道当麻町にある自社グループの農場で生産したミニトマトを水や塩を一切使わずに煮詰めた、「有機トマトジュース」を販売している。

今回、居酒屋「ミライザカ」や「鳥メロ」、「焼肉の和民」でお酒を飲む前に小さいグラスでこのトマトジュースを提供するキャンペーンを開始した。

トマトジュースは水と比べ、アルコールの分解度が高い。二日酔いや、悪酔いを起こさないという研究結果も出ている。

私も飲んでいてその効果を体感している。お酒を飲む前に限らず、お酒の途中に飲んでいただいてもいい。何よりこの機会に、ワタミが有機のトマトを作っていることを、ぜひ知ってもらいたい。

このトマトジュース、一言で言えば「まじめ」に作っている。当麻は寒暖差の大きい地域で、水を遠くから与えて根を張らせ、枝も途中で切るなどのストレスの下に置くことで甘みを増すことができる。その甘い完熟のミニトマトを農場の隣の工場で煮詰めている。

ミニトマト約110個(1・43キロ)を使って、1リットルのジュースがやっと1本できる。濃厚で、トマトスープやパスタソースなどにも活用できる。ワタミオーガニックのサイトや楽天市場などでも販売している。

私はよく商談や、経営塾で健康法を聞かれるが、私なりの健康法は、毎朝5~10分、鏡をみながらストレッチマシンに乗る。その後、腹筋ローラーを行っている。週に2回は最大負荷でエアロバイクを漕いでいる。あとは、ひたすら日中階段を使い、歩くことを習慣化している。


ゴルフも「芝生を歩かないのはもったいない」と思い、カートには乗らない。人間ドックに加えて、悪くなくても歯科に3カ月に1回通って、クリーニングや検診をかかさない。この歯科通いは結構大事にしていることだ。

ニッポン放送の番組で先日、リスナーから「なぜ体形を維持できるのか」との質問が寄せられたが、常に少し空腹の状態が心地よい、これが大きい。普段の食事でも朝食は、フルーツと有機のジュースだけだ。「きく芋パウダー」をフルーツの上に乗せている。きく芋は食後の血糖値の上昇をおさえ、ワタミの「きく芋茶」は機能性表示食品となっている。

昼はメニューの試食だが、食べる量は常に気にしている。満腹になると味が分からなくなるので、腹七分、八分程度にしておくのが重要だ。夜も外食しない時は家で、旬の野菜が中心の料理に、お酒を一杯飲む程度で、炭水化物はほとんど食べない。

例えば、子供の時に与えられた1台の自転車に「一生乗らないといけない」と言われたら、毎日油を差して手入れをし、無茶や、乱暴に扱わないだろう。私にとって「自分の体」とはそういうものだ。決めたことや習慣としていることは例外を作らない。自分に甘いのは嫌いだが、甘いトマトジュースは大好きだ。

 



【夕刊フジ】「渡邉美樹経営者目線」(毎週火曜日連載)より