SAJ の代表理事として、活動視察の為カンボジアへ出張に行ってきました。
SAJが建設・運営している孤児院「夢追う子どもたちの家」の視察では、
毎回私が子どもたちのカウンセリングを行っています。

中学1年生~高校3年生とのカウンセリングにて。
今回、一部の子どもたちが、
「進級試験に落ちたら園を出て行かなくてはなりませんか?」
「大学へ行けない場合は、就職先はどうやって探したらいいのですか?」

と、不安な顔をして質問をしてきました。
皆、孤児院に入園する前は、勉強はもちろん、

三食のご飯を食べることもままならない生活を送っていた子どもたちです。

孤児院を出て、外で生きていく事の厳しさを知っている分、

生きる為に、文字通り「必死」になって勉強をしています。
私から、「一生懸命頑張る君たちを見捨てたりしないよ。家族なのだから。」

と伝えると、安心した様子で、「これからも一生懸命勉強します。」

と目を輝かせて約束をしてくれました。

孤児院の子どもたちすべてに、

「自分の人生に希望を持つこと、望む人生を生きるための努力をしよう」と伝え、

職員とは「一人の脱落者も出すことなくやっていこう」と、話をしてきました。
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孤児院では、高校入学への基準として、全クラスの真ん中以上の成績を収めていること、大学入学への基準として、国立大学の試験に合格することを定めています。
現在高校3年生のスレイノーイの夢は、(日本でいう東京大学にあたる)

カンボジアプノンペン大学の国際学部日本語学科に入学すること。
現在、毎日13時間の勉強という努力の甲斐あって、

彼女の成績はクラスで一番、プノンペン大学合格も、ほぼ間違いないでしょう。
彼女の部屋には、私と並んで撮った写真が飾られていました。
10月の入学式に、保護者として参列させてもらう日が来るのが、今から楽しみです。
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孤児院でとても嬉しいことがありました。
孤児院の裏には、2ヘクタールの農場があります。
この農場にはおもしろいルールがあります。
子どもたちが8つのチームに分かれ、それぞれに自分たちの好きな食べ物の種を蒔き、チームごとに収穫したものを食べられるのです。

自分たちで食べられるとあって、学校から帰ってくると一目散に農場へ向かい、

楽しみながら農作業を行っています。

以前はなかなか伸びなかった収量が、このルールを作ったことで飛躍的に伸びたそうです。(笑)
その農場に、空芯菜が植えられていたのですが、

「わたみ」「WATANABE♡」「LOVE」という文字の形で、植えられていたのです。
子どもたちは、年に数回しか来られない私が来るのを楽しみに、

自発的に農園を作って待っていてくれたとのこと。

彼らのその心が、とても嬉しかったです。

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嬉しいと言えば、もう一つ。
子どもたちが良い意味で我儘になってきました。
「カンボジアの歴史を学びにトゥールスレイン(処刑所)を見学したい」
「海へ行ってみたい」
等、以前はなかなか言い出せなかったかわいい「おねだり」をされて、
彼らにとって、この「夢追う子どもたちの家」が自分たちの家になりつつある事を、
とても嬉しく思いました。
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