半年振りに、カンボジアの孤児院「夢追う子どもたちの家」へ。



ここには、77人の私の子どもたちが住んでいる。
ある子は、両親を亡くし、お寺に預けられていた。
ある子は、ゴミの山で、毎日ゴミを拾って生きていた。
ある子は、たくさんの弟、妹を支え、アル中のお母さんに学校に
行くことも許されず、籐を編み、生計を立てて生きていた。
156校の学校の校長からの話しをツテに、一人一人集めて
80人定員の孤児院が一杯になった。
カンボジア・ポーサット州の荒野の中、その家は温かく、彼らを
包み込むように建っている。

いつものように、部屋チェックからスタート。きれいにしている。
一部屋10人。
次に、裏手の農場へ勉強の合間に農作物の手入れ。
レタス、きゅうり、空芯菜、オクラ、よく緑になっている。
歯の汚れている子がいた為、低学年みんなに歯ブラシの指導。
そして学年別に個別カウンセリング。

一人一人に聞く。
この半年間で、「私に自慢したいことは?」
一人一人が胸をはって答える。
「学年で勉強が一番になりました。」
確かに小学校1年から中学3年まで、地元の小・中学校で
小学校6年を除く、すべて学年で一位を取り、園の子が上位を独占している。
「朝4時に起きて勉強しています。」
「低学年の子どもたちの世話をしています。」
人の自慢を聞くのは、誰もが気持ちのいいものではないが、
「我が子」の自慢は嬉しい。
ましてや、努力の自慢。人の為に尽くした自慢は耳が喜ぶ。
高校2年のスレイノーイは学年一位で
プノンペン大学の国際学部の日本語学科へ
何としても行きたいと言う。
そして、School Aid Japanで働きたいと言う。
この健気さは何だ!と思う。
スレイノーイ、そして高校1年生の2名を含め、この7月の中学卒業生10名の計13名で、7月にかねてからの約束通り卒業旅行へ行く。

- アンコールワット -
アンコールワットは、彼らの憧れ。
7月までに、カンボジアの歴史や、アンコールワットを調べておくことを宿題にする。
小学校1年生から高校2年生まで、それぞれがそれぞれにかわいい。
彼らとの出会いに感謝したい。

今回、補習授業の授業参観へ。あの必死でひたむきに学ぶ姿勢はどこから来るのか。
人間性を高める環境ときっかけを提供させてもらえる事に心から感謝したい。