シンガポール・香港・広州・台湾とアジア各国を回ってきました。
各国において温度差はあるものの、日本食、特に寿司・刺身業態の外食店舗の落ち込みは激しいものがありました。


大雑把に言って、寿司・刺身業態の外食店舗の売り上げは4割減ぐらいでしょうか。



コーデックスの国際基準値と比較して甘いといわれている原子力安全委員会が定めた食品の放射性物質暫定基準値、そして、原発事故の曖昧な情報発信等が「日本食材の不信」を起こしてしまっているようです。

「日本食材への不信」が、「日本製品への不信」につながり、
しいては「日本ブランドの毀損」を招きかねない危険性を強く感じました。


日本政府には、国際基準に基づいた食材に対する安全・安心の証明書をいち早く発行すること、そして、その証明書が付いているものに関しては輸入制限をかけないことを各国に約束させる外交力が今こそ求められていると感じます。


現在は、中国において日本産食品すべてが輸入禁止になっている状況であり、このことにおける日本食レストラン、そして中国を生産拠点とする日本の食品メーカーの打撃は計り知れないものがあります。



改めて、政府の力が国の経済を守ることを思い知らされます。
弱腰・曖昧な外交は国を潰します。
風評被害も、元々は弱腰・曖昧な外交に起因するところが「大」です。
おかげさまで海外「和民」は寿司・刺身業態というより、ジャパニーズカジュアルレストランとして広く認知されているため、売り上げは前年並みに各国とも戻っている状況ですが、日本からの輸入食材130アイテムの開発という大変な作業が現地スタッフの肩へ委ねられています。



各国を回り、最も強く感じたことは、

各国の国民ひとり一人からの日本への応援です。


「頑張れニッポン」


ワタミの社員のみならず、
各国すべての国民がそう思ってくれていると感じました。


感謝です。



日本は21世紀型の地球と共存する「新しい国」のモデルをカタチにすることでそれざれの国に恩返しをしなくてはならない。
その責任を強く感じたアジア出張となりました。