私が連載している日経ビジネスアソシエの「さあギロンしようぜ!」で、
今回は、戸越銀座商店街のみなさんとの対談で、がんばっている商店街の現場視察も兼ねて行きました。


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●戸越銀座銀六商店街振興組合
 理事長 亀井哲郎さん


●モトスミ・ブレーメン通り商店街振興組合
 理事長 伊藤博さん


●向島橘銀座商店街共同組合 
 理事 大和和道さん


それぞれの理事長さんたちは、今日本の商店街の多くが、シャッター商店街といわれている中で、
いかに頑張っていらっしゃるか、いかに、地元から愛され、いかに集客し活性化してきたか、を理事長さんたちから教えて頂きました。


その中で分かったことは、大きく2つあります。
一つは、間違いなく、商店街が強いのではなく、各個店が強いということ。
個店一店一店が、大企業やチェーン店にできないことを「一所」懸命やっているということ。
例えば、総菜屋さん。目の前でコロッケを揚げて、その場でお弁当にしている。
実際に戸越銀座の場合には、コンビニエンスストアが4件潰れた、と聞きました。
それは、コンビニエンスストアの一番の儲けの惣菜が勝てないという事の説明です。


DPEの現像所にも行きました。
DPEは、デジタルカメラ全盛の今、もうだめだといいっていわれていますが、
店内の半分をギャラリーにして、商店街のみんなが立ち寄る、みんなが愛すべき場所になっています。


牛乳配達店も行きました。
牛乳の宅配だけじゃなくて、牛乳以外のものも配っていました。
その牛乳屋さんは、2000件全部の「宅配」ネットワークにしているのだなと感じました。


これら、チェーン店が、すぐにできるかと言うと、なかなかできない。
そういったチェーン店に、できないようなことを個店としてきっちりやっている。
ということが強い一つの理由です。

もう一つは何かというと、商店街自体がブランディングしている。


例えば、戸越銀座ブランドというものを構築し、キャラクターまで作っている。
コロッケひとつにも戸越銀座ブランドで販売している。
まさに、商店街も必死になり経営をしている、個店も必死になり経営をしている。

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けっして、今の商店街がだめだとか、シャッター商店街が当たり前だとか、思わずに、こういう経営をすることによって、大企業としっかり立ち向かうことができるという見本みたいなものを直に見る事ができました。


3人の方は、自分に厳しい方々だという印象でした。決して甘えない。
自分達が大企業よりも必要とされなければ潰れるしかないんだと、それは、マーケットが決めるんだ、ということをはっきり言える、非常に強い方々でした。
これは日本全国の商店街の参考になると思います。
本当に勉強させて頂きました。



この模様は、日経アソシエ10月5日発売号(9月21日売り)でお伝えします。