カンボジアでの農業立ち上げ準備として、
タイでEM菌を使った30haの実験農場の視察をしてきました。

1番の収穫は、1haの土地で完全循環型農業を行って、
5、6人の家族が生活できるというモデルを見られたことです。


この1haのうち、30%は池です。
雨期と乾期があるため、この池で貯水し、ここで魚の養殖も行います。


60%は、田、畑です。
ここでは、もちろんお米、野菜や果物を育てます。


そして残りの10%は、人間と、豚や鶏といった家畜のスペースです。


この1haが5、6人がなにがあってもしっかり生活できるといった場所として成立している、
農業モデルとして確立しているのです。



このモデルが拡大すれば、タイの土地だけでも5、6億人を、
そして世界規模ともなれば、200億人を養えると言います。


10億人が飢えているというこの地球の現状は一体なんなのだろうか。
人間はどこで道を間違えたのだろうか。
視察中は、そんなことをずっと考えていました。



EM菌を使った農法は非常に有効で、もちろん環境の邪魔をせず、生産性も高い。
現地でこの目で確認できたので、具体的に1月からカンボジアでこの農法を使うことを決め、
2、3月から土づくり、6月に最初の田植えという道筋がはっきりと見えました。


この6月の田植えには、孤児院の子どもたち80人と
“さあこれから私たちの事業をはじめるぞ”とセレモニーを行いたいと考えています。
早速今日、まずは6月のカンボジア出張のスケジュールを押えました。



1000haの土地で、5000tのお米をつくり、5万人の孤児に届ける。
カンボジアに10万人いると言う孤児の2人に1人を、私たちの農場が救っていく…
そんなとんでもない夢に、今まで以上にさらにわくわくしています。