朝8時30分、ホテル前にて。
迎えの車待ちの間、秘書に連絡。
日本で地震があったとニュースを見て、現状確認と社員やアルバイトの安否確認が取れ、ひと安心。
ホーム長のフラーさんにインタビュー。
現地の老人ホームの実情を聞いた。
ここは公共の施設で、ワタミが展開する民間型の介護付有料老人ホームとは違う。
日本では特別養護老人ホームに当たる施設だ。
ここで学んだのは、所得によって入居費用が違うということ。
日本の特養は所得に関係なく、誰でも同じ金額だ。
たしかに平等ではあるが、所得によって価格を変えるのは必要だと思う。
特養施設は何十万人待ちと言われているが、それはもちろん価格が安いからだ。
公共施設である特養の目的は、セーフティネットではないか。
ここでは所得によって違う“平等”という意味を考えさせられた。
私が、日本に持ち込んだ欧州で普及しているロレーター。
欧州では、車イスでなく、ロレーターの普及が進んでいる。
どうしても車イスを使用すると足の筋肉が衰える。
なるべくロレーターを使っていつまでも元気でいてほしい。
廊下でタバコを吸っていた、91歳のご入居者様。
このおばあちゃん、とにかく元気で明るい!
テレビ映像用に街並を歩いてほしいとクルーにリクエストされ、ちょっと恥ずかしかったが、教会をバックに歩く。
“俳優みたい”とスタッフに冷やかされる。
この付近では、飾り窓という売春が公認されており、またマリファナも普通に売買されている。
この堂々と公認されているというのはオランダの特徴だろう。
オランダで人気のあるオーガニックレストラン「デ・カス」
大きな公園内の自然の中にある。
ワタミで将来構想にあるオーガニックレストランがここにあった。
自然や社会との共生として、オーガニックレストランとは、
太陽光発電やソーラーシステムなど環境の配慮も含めた総合コンセプトが必要だ。
「デ・カス」は、温室という意味で、廃屋だった温室を買い取ったそうだ。
オーナーのハーベコンさんは、何ともユニークでウイットにとんだすてきな方で、すぐに友だちになった。
もしワタミがオーガニックレストランを出店するのであれば、最大限の協力をすると約束。
が、ワタミが600店舗以上も出店していることに目が点に…
どうしても理解できないようだ。
オランダのアムステルホテル近くの川沿いにあるデニーおばあさん宅を訪れた。
91歳のデニーさんの夢はとの問いに
「ただ毎日を数えて過ごせること。感謝だけよ。
この年になると、うれしい事は倍増するわよ」と。