(①の続きです。)


■高2男子です。さん
僕は教育にとても興味があり、渡邉美樹さんみたいに中学校もしくは高校の理事長になりたいと思っています。
しかしどうやってなったらいいのかまったくわかりません。
学校の教師を目指しているわけではありませんので、出世でなるということはまずないと思います。
どんな方法があるのかいくつか候補がありましたら教えていただきたくてコメントしました!
よろしくお願いします。


[渡邉美樹]
理事長になるためにまず考えられることは、学校を作ること。
しかしそのためには、たとえば東京で作るとなると資金が100億円といった規模で必要です。さらに子どもの数が減ってきている今、新しい学校が作りにくくなっていることも事実です。


次に私がとった方法ですが、破産した学校を救済するという方法。
ただし、それでも30-50億規模の資金は必要です。


こう見てると、理事長になるというのは、
なかなか厳しいといわざるをえません。


ふりかえって理事長の仕事の中身を考えてみると、それは理念を設定することです。ヴィジョンを描き、方針を決定する…実際、その理念を実行するのは、先生たちです。


であれば、自分が共感できる理事長のもとで働くという選択肢もあるのではないでしょうか?
共感できるのであれば、自分で設定したも同然でしょう。


高2男子です。さんは、学校の教師を目指しているわけではないとのことですが、理事長としてなにをしたいのか、もう一度考えてみませんか?


私はもし体が二つあったのなら、理念を決定する理事長と、実行する先生、両方をやりたい。ただ物理的に不可能であるため、理事長講座をもつという形で教育にあたっています。



■たけちゃんさん
(本相は)言い得て妙ですね!
帯も見て本を買うようにしていますが、厚さとかボリュームにも気を配っています
乱読してしまいがちなのでテーマを絞る癖がありますが、知らない事を広げるには、絞り癖もどうかとも思っています。年間百は結果として読んでますが…
渡邊さんは『実になる読書』にするためにどんなテーマの選び方をしていますか?


[渡邉美樹]
今気になること、興味のあることに突っ込んでいけばいいと思います。


私は“場所”により区別して、常時3本を同時進行させ、バランスをとっています。
移動中には政治・経済など情報収集ができるドキュメンタリーものを、
家でくつろぐ際には長編小説を、そして寝る前には、聖書または論語を読む。


最近はというと、情報収集としてオランダ関連書籍や資料を、
小説は宮本輝の『骸骨ビルの庭』を読んでいます。

先日、新潮100、角川100のリストをざっとみて、気になるものを20冊ほどピックアップし購入しました。
小説に関しては、私は乱読の時期ですね。


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※オランダ関連書籍の一部



■中野プロレスさん
「いい本」であるか、を見極める一つの基準は、「やる気」を起こさせるかどうかにあると思います。
自分は、師匠たちの本を読んで、「納得いくレベルの店」を作れた時、和民を卒業する、と決めています。自分の働いている店の店長も同じような目標を持っています。もの凄くハートのある店長です。3年近く和民を見ていますが、同じレベルの社員は、1人か、2人しか見たことがありません。
チャンスはここしかない。残された時間を考えて、ますやるべきことは、師匠たちや、鍵山秀三郎さんなどが常に言っている「凡事徹底」です。和民は、社員研修で「壊れ窓の理論」に関する本を使っていましたが、その「壊れ窓」を直す、作業すら、いまの和民では難しいことを、師匠は知っているでしょうか?
自分が働いている店は、数年前から壁に穴が開いたままで放置されています。少し前までは、お客様が利用するお座敷のガラスが割れていたり、座席のシートが破れているままで放置されていました。そのことは、会議で店を利用したすべての店長以上の役職の社員たちが知っていました。
同じような店は、和民にたくさん溢れています。そんな所から直しませんか?自分は直したいです。上の人間は、「ダメだ」、「お金が無い」としか言いません。和民のトップである師匠の一声で、「壊れ窓」を徹底的に直す取り組みを始められないでしょうか?よろしくお願いします。


[渡邉美樹]
中野プロレスさんから提案をいただいた内容を、まず桑原社長に伝えます。
そして各エリアマネージャーに、
壊れている窓、やぶれているビニールシートがないかの確認をとります。


ある期間おいておき、まとめて修理するということは、
費用対効果を考えるうえで発生してくることがあるのは事実です。

大事なのは、店長やエリアマネジャーがそのことを把握しているかということ。


「ダメだ」「お金が無い」という答えでは決してないはずですね。

すぐに確認をして、見直しをしたいと思います。