1週間通して行われる夕やけニャンニャンのオーディションで、特技を披露する曜日があった。
私はなんと付け焼き刃のタップダンスを披露することに。人とは違うことをしなくちゃということだったと思う。
へなちょこタップをしたとき、なぜか靴の裏に割り箸の袋がついていたために、とんねるずのタカさんに面白がられつっこまれた。人と違うことをしたというより、偶然の箸袋で、人の記憶に残ることになった。

付け焼き刃ではあったけど、タップは大好きだった。
フレッド・アステアの華麗なステップ。
グレゴリー・ハインズの力強いステップ。
リズミカルな金属音を聞くと心が躍って体を動かしたくなった。

かつて奴隷だった黒人たちが楽器を禁止され、感情を表現するために足を踏み鳴らしたことが起源といわれるタップダンス。
そのダンスは、魂の叫びとなって人の心を震わせる。

今日は横浜赤レンガ倉庫にタップダンサー熊谷和徳さんのLIVE「Hear/Here」を観に行った。
オーチャードホールでも、赤レンガ倉庫でも、彼のタップは心を震わせる。喜びも楽しさも、悲しみも苦しみも、私の気持ちを投影して金属音は鳴り響く。それに今回は、スペシャルゲストに中村佳穂さんが出演していて、お互いの感情がぶつかり、弾み、爆発する素晴らしいLIVEだった。
谷口翔有子さんをはじめとする、カンパニーも素敵だった。

生きる喜びや勇気をくれるカズのタップを、絶対一度は観てほしい!




赤レンガ倉庫初めてなんで、観光ショットも😂