命を奪う原発はいらない! | Wattan Net Life

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無道探訪‼︎                                         

 3月23日、この日は朝から小雨が降っていたのだけれども、もう昨日から天気は雨模様だし、外を見ても道行く人々は皆、日常生活に戻って職場へ通勤する。そういう人たちの姿を何気なく見ていると、自分もじっとしていられなくなって体を動かしたくなってくる。根が多動症なのかもしれない。
それに加え、「東京電力に文句言わなきゃ気が済まない!」との思いが強くなったので出掛けることにした。いまさら、私が雨に濡れたからって大したことは無いでしょ笑)。

 案の定新橋の方に行って東電本社ビル前に着いたら道を挟んで何人かの仲間が待っていた。東電側は、相変わらずの警備体制ではある。が、なんだかんだ言っても、警備警官たちも自分たちの家族だって放射能の危機に直面されている訳だし、命令だから仕方なく雨の中ずっと立っているという感じに見える。それもそうだ。私服のやつらなど、自分らは傘も差さずに済むような雨の当たらない場所に陣取って眺めているだけなんだから。「正直、アホらしくてやってられん」と思っているのではないだろうか。

 そんなところに我々がいきなり登場してメガホンマイクで情宣をはじめたのだ。ここまで来たら誰にも文句は言わせない。すると、どこかのビルの管理人のオッサンが一人しゃしゃり出て来た。我々の情宣が「目障りさからやめさせろ」と警官に苦情を言っていた。しかし、我々はなんら排除される謂れなどない。オッサンは、警官にさえ相手にされずにブー垂れて戻って行った。私はオッサンに対し「おめーら東電から旨い汁のおこぼれ与っている奴らなんぞ便所のクソだ」など、さすがにそこまでは言えませんでした。しかし、事この期に及んでまで、かなりむかつく醜態を晒す奴はどこでもいるものです。

 とにかく、我々は横断幕を歩道上で広げた。スピーカーでの訴え掛けを東電や道行く人々にし始めるとメディア関係の人たちも集まってくる。また、みずからもユーストリームでその場の状況をネット生放送していた。そのうち、時間が経つにつれて抗議への参加人数も増えていった。最初のうちは5名そこらだったのに、2時間くらいすると20人近い参加者になっている。事前に予告はしていたとしても、「雨が降っていたら中止」などの添え文が入っていたので、さすがにどれほどの人が参加できるのだろうかと心配していたのだ。にも関らず、これほどの人がこの雨の中、行動を共にしてくれるとは思っていなかった。

 私は内心、「この状況でも、これだけ人が参加するのだから日取り良くタイミングが合えばもっとすごいことになる」と思った。やはり、ツールは使いようである。最初は少数であっても、その者たちが核になって動き始めれば、その様子をネットで知った者同士が互いに呼びかけ合ってさらに大勢の参加者を得ることが出来る。チェニジア・エジプトで実証された人海戦術である。

 だが、そのような大きく人の動きを集めることが出来ても、ただ「アゲインスト・デモ」をするだけではダメだ。2003年の「イラク反戦市民デモ」のようにバブル状態から行き場を失って急速に萎んでしまう。例えば、“何かを変える”という具体的な目標を持たなければならない。大衆行動はそのための前段階であると明確に位置づけるべきだろう。つまり、明確に“政府打倒”“エネルギーシステムの転換”を打ち出さなくてはならないと思う。

 そのための第一歩は、誰を東京都知事選で知事に据えるかで決まってしまう。今の東京都政の在り方は、原発震災からの避難民に対する態度で如実に表れていると言っても過言ではない。江東区にある都で管理しているその施設は、民間NGOの支援を一切受け付けず、わずかばかりの食料を与えるのみ。銭を持つ者のみが必要な宿泊施設や食事サービスを「買う」ことができる。しかし、着の身着のままで逃げて来た貧しい避難民は満足なサービスすら得ることは出来ない。避難民にすら、資本による格差を押し付ける。こんな、都の管理する施設など充分なメンタルケアとか就労相談など出来るわけがない。すべて金を払わなければ得られないサービスだからだ。







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