こちらに来てから、まだ一度も行っていなかった場所があるので明後日にでも行こうと思う。何だかんだといってコンダクターの手配がつかなかったのだが、どうやら公開されている場所までなら私だけでも行けるらしい。しかし、ただ「行く」ということなら本当の旅行者と同じになってしまう。今回は余計な足手まといは付けず1人での行動になる。そのほうが、立場や考え方の異なる同行者に余計な気配りをすることなく自由に行動できる。「自由に」ということは、ある意味でセキュリティ感覚を自分に集中できるので負担が少ない。当然そのぶん、おのずと足も軽くなる。
その前に、まずは自分の足元をきれいにしておかなくてはならない。今まで宿泊していたホテルは、どうしても難しい社会情勢などを話題に上げることが出来ず、ドミトリーという赤の他人と密着した環境ではどうしても仮面をかぶったような人付き合いしか出来なかった。これからわずかな時間だが、ちょっと環境を変えて素に戻ってみようかと思う。そのほうが動きやすい。