作品は何をもって完成とするのか〜村上隆もののけ京都へ | 春はあけぼの 女は美学

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50過ぎた女が感じたこと、考えたことを書いてます

こんにちは。伏見美帆子です。



アラカンオンナが、
感じるままに綴るブログです。


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21日から、京都に行っていた。
目的はさまざまあれど、
その一つを初日に堪能してきた。


8年ぶりに観たそのアートは
さらに途轍もなくスケールが大きくなり、
見るものを圧倒させた。


雨に濡れてボロボロになったパンフ💦



村上隆もののけ京都


現代美術の巨匠、村上隆氏の大規模な個展を

京都の京セラ美術館で

国内では8年ぶりに、

そして東京以外では初めての大規模開催。



ちょうど8年前にも、六本木の森美術館の

「村上隆の五百羅漢展」を観に行った。

40分並んで待っていたらしい。

今は並ぶの嫌いなのに、

あの頃は普通に待てたのだなぁwww



そのときに投稿していたFacebook。

数秘術習ってたからこんなこと書いてたわ。




今回、ちょうど京都を訪れるときに開催されているから、これは是非とも観に行きたいなぁと思っていたら



なんと、

入場まで、

90分待ち…

60分待ち…


という恐ろしい数字が

美術館のXから流れてくる滝汗


どうも、転売ヤーが、

入場の際にランダムに無料で配布していた

トレーディングカード目当てで

とんでもないことになっていたらしい…


まあそれも、

先着50,000名分だったので

早々に配布は終了し、

ワタシが訪れたときには全く混雑もせず

ゆるりと鑑賞できたのだが。



一度訪れてみたかった、

憧れの京セラ美術館である。


ワクワクしながら足を踏み入れると

会場に入る前から

巨大な阿吽像がお出迎え。


まさに、もののけから守っているような。


そして入った途端、

洛中洛外図に圧倒される。


それはあまりにも長く、
そして細かく、
ゆっくりじっくり観ていくと、
氏のキャラクターがぽつりぽつりと登場。

おはなちゃんとか。


8年前、五百羅漢図にも驚いたが、

あの時よりもさらに長い全体13m。

しかもさらに細かく、

よく見ると金色の部分には、

京都にうごめいているもののけである

ドクロが施されている。


気の遠くなるような作業だ。

この作品、実は完成していないらしい。



すると今度は、

暗闇の中に浮かぶ、

平安京を守る東西南北の巨大な四神たちに

四方を囲まれる部屋に。

その真ん中には、

やはりもののけであるドクロが。




京都ならではの、
そしてきっちりと東西南北を向いて
建設されている京セラ美術館だからこそ
それぞれの方角に四神を据えて
このような展示ができるのが

それをアイデアにして
実現してしまうところが、
村上隆氏のすごいところで。


時に、
未完成の作品の言い訳や
予算があまりにもかかって大赤字で
アート制作ではなく、ふるさと納税の勉強をしていたことなど、愚痴なども書かれてあるのも
遊び心がある、村上隆氏ならでは。


他にも、

琳派の作品を村上流に準えた作品や

村上氏が生み出したキャラクターなど


観るものを全く飽きさせない、

ワクワクするような作品の数々。


ココロが踊り

気持ちが華やぎ、


作品を遠くから眺め

近くで細かな部分を確認し


行ったり来たり

村上ワールドに弄ばれるような。







そういえば、

8年前に観た未完成の作品が

完成されて展示されていた。

ちょうど8年前の写真が

ワタシのケータイの中にあったため、

比較してみる。


8年前。


今回の完成作品。


8年前なので、

ワタシのカメラの精度の問題もあるが

色合いを抜きにしても

さらに細かく書き加えられているのがわかる。



素人が観ると

8年前の作品でも

相当素晴らしいものだと思うのだが、


作品というのは

一体何をもって完成とするのだろう。


もちろん、

デッサンと呼ばれるものがあるにしろ、

描いている本人は

最初から完成した完全な図があるのか?

それとも

描きながら別の方向へも行きつつ

ある時に完成したと感じるのだろうか?


それはきっと

古今東西、すべてのアーティストが

それぞれ持っている、

個性というべきものなのかもしれない。



そんなことをツラツラ思いつつ、

グッズ売り場に行くと、

あまりのお値段に思わず驚いてしまったワタシ。


そうよね、セカイの村上隆だものね…笑い泣き


気になったものだけ

少し購入〜。

やはりここでも転売ヤーが来るらしく

購入の個数制限がありましたわ。


ゆるゆるの風神がお気に入り♡。


まったりしながら

京セラ美術館内のカフェでランチ。


憧れのブロガーさんがアップしていらして

いつかいただきたいなぁと思っていた、

京の素材のおかずプレート。


ワイン飲みたくなったけれど

このあと東寺にお参りするので我慢。


ココロが湧き立つ動の世界から

東寺の仏教の静の世界へ。