本を読んで眠くなるのは… | 春はあけぼの 女は美学

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50過ぎた女が感じたこと、考えたことを書いてます

こんにちは。伏見美帆子です。



アラカンオンナが、
感じるままに綴るブログです。


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たまに、

本を読んで眠くなる時がある。


寝る前に横になって読むと

もうその体制では瞼がもたない。

体が睡眠モードに入っていく。


逆に、

全く眠くなくて、

万全の体制で読んでいるのに

しかも読みたくて読んでいるのに

面白いのに


何故だか、

眠くなってしまう本がある。



難解な本ならよくあることだ。

つまらない本もしかり。

でもその本は、優しい言葉で書いてある。

それは、難しい論文でもなく、

小説、物語である。


かの有名な千夜一夜物語では、

王様に殺されないように、

妻となったシェヘラザードが王に物語を聞かせ

クライマックスで話をやめてしまう。


その冒険物語は、

次の日に続きを聞きたいと王に思わせるのに

十分すぎるほどワクワクさせるものだった。

夜明けまで眠ることなく聞く…


読むことと聞くことは異なるけれども

それでも

物語というのは

早く続きが知りたいと思うもの…。




それでもワタシは、

大ベストセラーともなり、

絶版となって今や高額のその本のページを開くたびに、

いつのまにか、思考が止まり

ボーっとした異次元に連れ去られ


いつのまにか瞼が下がっているのである。

でも、完全に寝ているのではなく


なんだろう…

心地よいリラックスさが付き纏っている。



そんな、

『睡眠』ではなく、『催眠』に誘われる、

その本はこちら。










そう。以前に、

図書館で予約していたのに借りれなくなり、

絶版のために驚くほどの高額で、

購入を断念した本。

それを友人が持っていて、

3巻ともお借りすることができたのだ。


その時のエピソードはこちら。



そんなそんなありがたい本…

読みたくてお借りしたのに、


それなのに…

何故か、

瞼が下がる…




この本は

主人公のペドゥリートとアミという宇宙人の

出会いの物語。

2人で宇宙旅行をして、

アミが見せてくれた他の惑星は、

高次元な世界だった。

地球がどれほど未開の野蛮な惑星なのか、

そして、

そんな地球を救うには「愛」が必要だと

ペドゥリートはアミから教わる。



文明人と呼ばれるには

愛が宇宙の基本であることを知る。

科学の水準が愛の水準よりも高い文明は

自滅するのに必要な条件を

満たしてしまっている…



そんなことが優しい言葉で

書かれているのだが、


その「言葉」が目の前でも心の中でも

ふわふわと漂ってくるのだ。


そう、ワタシの中で「言葉」が揺れて

浸透していくような…

それでもワタシは混沌としてくる。



そんな経験をしていると、

こんな偉人の言葉にも、

たまたま出会ったりする。



人間の不安は科学の発展から来る。進んで止まる事を知らない科学は、かつて我々に止まることを許して呉れた事がない。

夏目漱石 「行人」より


100年以上前の文豪の言葉が、

あの物語を裏付ける。

そんな言葉にたまたま出会う、

偶然が引き起こす摩訶不思議な言葉の渦…



どういうことなのだろう。




調べてみると、

どうも、


本を読んで眠くなるのは、

(特にスピリチュアルな本は)

表層意識より先に潜在意識の中で
本の内容を理解したいときに起こる現象


であるらしい。

全てが当てはまるわけではないが。



無意識の中で

共鳴しているのだろうか…

意識していないところで

腑に落とそうとしているのか…


どちらにしろ、

ワタシを催眠状態にさせるこの本は

これから何か、もっと大切なことを

教えてくれるのかもしれない。


無意識にワタシを誘ってくれる、

手引書となるのだろうか。



無理はせず、流れに身を任せながら、

それでも、

今年中には読み切りたいわぁ…笑。