亡くなった後だからこそ実感する言葉〜愛とは… | 春はあけぼの 女は美学

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50過ぎた女が感じたこと、考えたことを書いてます

こんにちは。

文字つづりすとの渡邊美帆子です。



アラフィフオンナが、
感じるままに綴るブログです。



次回の月綴香〜満月に綴られる香り〜は、

2月17日の獅子座満月に向けて

2月1日の新月に

販売開始を予定しております。

どうぞよろしくお願いいたします。





昨日は父の命日で、

お墓参りに行って

ツラツラと父のことを思っていたが


なんだかそんな時って、

どうも、父と子について

敏感にキャッチしやすいのか、


あの後出かけた先で、

こんな光景に出会った。




とあるお店で、

ワインを選んだいた時のこと。


ワインが積まれた棚の向かうから、

小さな子供の声が聞こえてきた。


パーパー!

パパー!

パパー!

パパー!


その言葉はまだたどたどしくて、

ちゃんとまだお話しできないぐらいの年齢だろう。


でも、


姿が見えなくても、

その子がどんなにパパが好きかわかる。


姿が見えなくても、

その子のパパがどんなに喜んでいるかわかる。


どうも、

ママとその子が買い物をしていた時

待ち合わせていたパパが、

その子にそっと近づいて抱っこしたようなのだ。



その小さな男の子の嬉しい声は

ずっと続いていて、

レジに行くと、その親子が

幸せそうにお会計をしていた。


そうかそうか、

そんなにパパが来て嬉しいんだね♡


パパは嬉しそうに

その男の子に話しかけていた。


思わず私も

笑みが溢れる。


同時に、

思い出した。


小さな頃のことを。



土曜日、まだ仕事も学校も

午前中まであった頃、

学校から帰ってきて

父の帰りを待つのが好きだった。


外で遊んでいる時に

父が歩いて帰ってくる姿を見つけると

嬉しくて駆け寄った。


もっと小さな頃は

帰ってくると父に飛びついていた。


そんな、

何もかも両親に守られて、

厳しくはあっても大切に大切に育てられていた

あの頃…。


反抗期もあって、

ずいぶんと父に反発した。

介護の時だって、

ずっと優しくなんかできなかった。


でもそれでも、


親って、


ずっと子供のことを思ってくれている。


トヨタのこのCM 。

父親からの目線、娘からの目線、

全く同じ情景を、違う目線から映し出す。

何度見ても、胸を打たれる。



愛とは、見えないところで見守ること。


父が亡くなった後にも、

いや、後だからこそ、

さらに実感できるコピーである。


パパ…

I’m your daughter.


これからも見守っててね。

Photo by 東山弥生さん