太陽と月も、性も統合されるような、そんな日に | 春はあけぼの 女は美学

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50過ぎた女が感じたこと、考えたことを書いてます


こんにちは。渡邊美帆子です。



アラフィフオンナが、
感じるままに綴るブログです。


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今日は夏至。
一年で一番太陽が長く出ている日。
太陽のパワーを一番浴びる日である。
それなのに日食、そして、新月。
地球と太陽と月が一直線に並ぶ今日は、
まるで太陽と月の双方のパワーが統合され、
それはまるで

月である女性性と、太陽である男性性も
統合されるような

そんな感覚になっている私。

というのも、
懐かしい記憶を呼び起こしたからである。



なんだか不思議な朝だった。

一昨日遅くまで起きていたせいで、
昨晩は早く床につき、今朝は5時に目覚める。

リビングに出てみると、
窓はなぜか開けっぱなしで、肌寒い感触。
久しぶりだ。このゾクっとした冷え。

小雨が降っていたが、
東の空は、朝日が懸命にその姿を主張する様に
雲の切れ目から光を放っていた。
雨なのにこの光…。

朝早く起きて、時間の感覚がなくなる。

手持ち無沙汰に、ケータイを取り出すと、
ふと、
先日読んでいたエッセイの記事について
自分の思い出の店を調べてみたくなった。


そのエッセイは、
30年以上前に書かれたものだったが、
様々な分野について取り立たされ、
その中で、「ゲイ」についての記事があった。

何しろ30年前の本。
その時には「ホモ」という言葉で説明され、
いわゆるゲイバーの種類や
その当時有名だったお店の紹介もあり、
今はもう亡くなってしまった
青江のママのお名前も出てきて懐かしい。

実は、20代の頃よく通っていたバーがあった。
いわゆる正統派と呼ばれる、
着物に角帯、薄化粧のメンズたちが、
「いらっしゃーい!」と高い声で
出迎えてくれるお店。
女子だけで行くと、その後必ず、低い声で
「帰って〜♡」と言われる(^^;;

そこのママ(もちろん男性)は.
まだその頃若かったにもかかわらず
業界でも有名人で、
お店に行くたびに、
テレビで見かける若手俳優さんや野球選手などが
来店していて、華やかな空間だった。
その時には若手俳優さんだった方々、今では大御所に。

そんなお店でワイワイ楽しく、
オネエ言葉で綺麗にお化粧しているメンズたちと
馬鹿話をしたり、
芸能ネタを仕入れたり
ストローの色っぽいくわえ方を教えてもらったり。

そんな楽しい時間を過ごしていても、
彼らは、あの頃はまだ、社会的にも認められない
辛い思いをしていたことも多かったと思う。

「将来どうしようかと思ってるのよねー、
やること限られているから、アタシたち」
という言葉が忘れられない。

いまでは
性転換に伴う戸籍の変更もできるようになったが
まだ同性婚は法律では認められていない。

そのエッセイの最後には
同性婚が認められる時代がやってくるのだろうか
と結んであったが、
日本も昨年それについて法案が出されたが
まずは、LGBTへの方々への差別が
少しでもなくなるような社会を目指したい。

いま彼らはどうしているんだろう。
そう思って、微かな記憶を頼りに
お店の名前をググってみた。

ママは、大病を患ったらしいが、
お店を移転して今でもお店にいらっしゃるそう。
いまだに、業界人もたくさん訪れているらしい。

すごいなと思う。

悲しみや辛さを味わっているのに
それをおくびにも出さず、
華やかに変換している人たちは
本当に真の強さを持っている。
時にシュールで、耽美な魅惑の世界。
底知れぬ苦労をも糧として、凛と咲き誇る。

私も見習いたいものだ。

やはり薔薇よね。

ちなみに、
その時に遊んでいた友達と、
一度オナベバーに行こうとしたが、
入ろうとした瞬間、あまりの甘美な世界に
もうこの世界を知ったら抜け出れなくなりそうで
一歩を踏み出すことができなかった(^^;;
女性は女性の好むところがよくわかるのだと。
だからこそ、
タカラヅカはある種、男性以上の伊達男で
歌舞伎の女形は、女性以上に妖艶なのだろう。

遊んでいたわ、バブルのあの頃笑笑。

時を超えて思い出に浸る、
パワフルで、静かに雨が降る、そんな不思議な朝。

そのお店がどこだかは、
かつて西麻布で栄えていたお店
実は誰もが知る有名な事件が起こったお店
と調べてみると、検索できるかも知れません笑。